こんまりメソッドで浮き彫りになった、私の存在の耐えられない軽さ
「こんまりメソッドすごいんです~~~!絶対にやってください!!!」と後輩の女子(あきこちゃん)にカルボナーラに粉チーズを大量に掛けながら言われてはや8年ほどが経過した。
「こんまりメソッド」多くの人に説明は不要だと思うが、片付けコンサルタント近藤麻理恵さんが提唱する「片づけをすることで、人生を変える」メソッド。(こんまりさんのHPより)
特徴は、残すものを「ときめくかどうか」の基準で選ぶこと。
私は先週、後輩のアドバイスから8年ごしに「こんまりメソッド」に基づきゴミ袋7袋分の所持品を破棄した。
きっかけは澤円さんの「やめるという選択」をよみ感銘を受け→その澤さんが「この本における考え方の大きな影響を与えたのは、こんまりさんから」というようなことをおっしゃっていて→「ああ、あのときそういえば…あきこが言っていた…」と思い出し→ようやっとこんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」を読んだ、という経緯である。そして、「人生が変わる…」というワードに心動かされ、重い腰を上げた。
山のようなゴミを片付けた今、非常にすがすがしい思いだ。
しかし、私は深夜にゴミ袋を出しながら一つの真実に気が付いた。
正直なところ、私にはほとんど「ときめくもの」がなかったということだ。
人から頂いた鞄やkindleなど、これは捨てるわけがない!というものはもちろん数点あった。しかしながら、自分で買ったものに関して、正直なところ「ときめく」と感じるものはほぼほぼなく、最終的にはときめかないものも若干残さないと生活用品がなくなりそうだったため、ゴミ袋は7袋に留まった。
こんまりさんすまん…。。
ようは自分で買っているもののほとんどは、「心底気に入ってはいないが、値段と用途、デザインの妥協点を見つけて買っている」というものだけだったのだ…。なんという精神の貧乏性感…。
現状私のときめいているものNo.1は、先日自社で実施した「錦鯉」イベントで、長谷川まさのりさんが子供のころに描いた漫画『ドファイトコミック』の『つりた三平』を描き下ろしたTシャツだった。まだ寝間着にも出来ていないが、これはしばらく大切に眺めていようと思う。
そして8年前にカルボナーラに粉チーズをたくさんかけていたあきこ、彼女とはしばらく会えていないが、こんまりメソッドを早々とためしていた彼女は、きっと幸せな道を歩んでいるだろう…と思いを馳せた。