新生児という未知との遭遇
長女(8歳・まだ1週間が5日だと思っている)、次女(うまれたて)が来てから激しく次女をいじくりまわしている。
あまりにいじくりまわしていて、
やっと寝た次女を抱き起し「お~お~~起きたね~~」
などと言っているので
こちらが疲れ果てている。次女は大仏のような表情で黙っている。
黙っていたほうがいいと思っているのだと思う。
一方で、長女はなぜか次女を抱っこしているときに
「まって!!ママ代わって!!こわいこわいこわい」
と急激におびえることが度々ある。
なぜ、自分より小さい妹が怖いのか。
長女「だって、じっとみてるとめったん(次女)の顔が、
ズン、ズン、ズン!ってでっかくなってくるんだよ。」
たしかに、赤ちゃんの顔は不思議で
まだ定まっておらず、
最初はハライチの澤部、ハナコの岡部風の
裸の大将的な穏やかな顔が、
力を入れたり泣いたりすることで
ものすごく赤くなったこなき爺か
メキシコの巨石人頭像か何かのようになってくることがある。
長女にはそれが
「顔がズン、ズンとでっかくなる」と見えているようだ。
長女は新生児におびえている。
確かに私も、夜中に
プシュッ、プシュッという空気音がしてハッと目覚め、
隣を見ると
新生児の黒目だけが暗闇に光っていて
彼女が「プシュッ、プシュッ」と言っているのをみると、
ちょっと怖くなる。
宇宙空間に来たような怯えを感じ、
妙にドキドキする。
(写真はメキシコの巨石人頭像。突如こんな顔に見える。)