あたまの上に暮らす
長女(8歳)、次女(3か月・まだまだ生まれたて)の頭の匂いを嗅ぎながら、
「めったん(次女のあだな)のあたま、いい匂いだなあ~」と
一人で小声で喋っている。
新生児の頭は確かに、ミルクと熱のまざったようなあたたかい匂いがする。
長女「(あたまをかぎながら)ハァ~…」
長女「…めったんのあたまの上でくらしたいなぁ~…(小声)」
いやそれはないだろうと思ったが、ふと考えると、
そこは太陽であたたまった大地に茶色い草原(毛)が一面に広がり…
風がふくとファサファサと一斉になびき…
たまに興奮するとフンフンと大地が軽やかに揺れ…
どこからか「おーいパンが焼けたよ~」という声が…
(聞こえる気がする)そして
あたり一面ホッカホカの焼きたてパンのようなにおいに包まれている…
まさに地上の楽園か(いや頭上か)、
小さいころにみた「大草原の小さな家」か…。
確かにあたまの上で暮らしてみたい。