出産という断絶
めったん(次女・生まれたてて)が生まれてから約3週間が経過した。
産休とはいえ緩やかにやらなくてはならない仕事は継続しているつもりだが、
当然のごとく優しい周りの人のおかげで打席は回ってこないので、
妙に焦りを感じる。
これはすめちゃ(長女・8歳)のときにも経験した。
出産は、どんな場合でも時がストップするように思う。産後すぐは外出がまずできないし、個人的な主観だが「うむこと」自体が衝撃的体験で、
意識していなくても心身ともに興奮と痛みと打撃を受けているのだと思う。
浦島太郎になった気持ちのまま、ただただ月日が過ぎる。
他の人と時間の経過が変わる。
自分だけが取り残されたような思い。
仕事のことで言うと、特に時間の断絶を感じる。
昔から、多くの時間を仕事に費やしてきた。
「仕事好きなんですね」と言われることがあるが、正直なところ素直に頷くのが難しい。
仕事が好きというよりは、おそれな気がする。
何もしていないとダークサイドに深く落ちていく気がするのだ。
だから、出産をして、仕事がストップして、
空白になっていく時間が、怖かったりもする。
何度も自分を振り返る。後悔する。未来を楽観視する。かと思うと悲嘆にくれる。いろんな痛みがアドレナリンを出しているのか、ホルモンを変えているのか、使いつくされているのか、燃やされているのか。
でもいつか気が付いたときに、そのもがきや焦りが
自分にとって何かを見つける少しの炎になっていたとわかる。
それを今はわかっているので、前よりも少しだけ前向きな後ろ向き。
いろんなものを脱いで本当の自分になっていく過程なのだ。