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最近の早朝ルーティーン

朝5時半。iphoneのアラームが鳴る。布団から腕を出しながらじゃないと寝られないタチだから起床後まず腕から寒さがやってくる。冬のモザンビークは寒い(最低気温12度。とはいえ肌感では一桁代の寒さである)。そのままパッと体を起こすことができたらいいのだけど、そううまくはいかない。起きなければとまだいいやの狭間。頭の中がうぬぬと心地悪い時間が約30分。6時に体を起こす。軽くシャワーを浴びてコーヒーを入れる。オランダに住んでいた時のフランス人ルームメイトの影響から、コーヒーはモカエキスプレスを使っている。調子がいい日は豆を挽くところから、面倒くさい日は既に挽いてある粉をそれに敷き詰める。モカエキスプレスを火にかけてからコーヒーが出来上がるまでは数分かかるから、その間昨日あった出来事を日記に少しだけ記す。そんなに時間もないから、当たり障りのないことばかり記している感じがして、やや物足りない思いを毎日感じている。そんなことを思っていると、モカエキスプレスの下に入れた水がコーヒーとなって上部に吹き出し、吹き出し切ったらジュポポ、とこれ以上水はありませんよ、と合図が送られるため、それを聞いたらコーヒーが出来上がりである。毎日使っているマグカップに少しだけ牛乳を注ぎ、出来上がったコーヒーをその上から注ぐ。最近、モザンビークの陶芸家が作ったオシャレなコップも買ってみたけれど、それでコーヒーを飲むとイマイチ味が変に変わっているような気がしてしまって、結局そこらへんのスーパーで買ったなんの変哲もないマグカップに戻してしまった。見た目も大事だけど、朝変わった味を口に入れると気分が落ち込んでしまうのである。マグカップを掴み、ベランダへのドアノブに手をかける。外は寒いから、その寒さをなるべく感じたくなくて、恐る恐るドアを開ける。なんといっても12度である。ところがどっこい、体の一部を外に出してみると、意外にそこまで寒くない。ようやく春が来たのかもしれない。今の部屋は日中日差しがあまり入らないため、部屋の中が冷やされて、朝は外の方が暖かいことがある。ベランダへ出ると、風の吹かないベストポジションを探す。部屋は角部屋で、海が見える側と街が見える側がある。そのどちらかが日によって風が強くなるのである。なるべく風が吹かない方に移動し、コーヒーを飲む。最近はできるだけ頭を使わないように、ぼーっと外を眺めている。そうするとなんだか元気が出るのである。これは案外難しいけれど。実は毎朝起きてコーヒーを飲みながらぼーっとタバコを吸っていたあのフランス人ルームメイトをイメージしている。彼の影響は自分の人生の中で案外大きいかもしれない。とはいえ時間がそんなにあるわけではないから、コーヒーは大体4分の3くらい飲んで部屋へ戻る。すると大体時刻は6時半になっていて、家を出る時間である。自分は人生で一度も自動車学校へ通ったことがないから、モザンビークで自動車学校に通っている。平日は8時から17時まで仕事があるし、そうすると朝6時半〜7時半の早朝コマを受けるほかないのである。自分の通う学校は遅刻に対してゆるゆるであるため、呑気に6時半に家を出て、大体6時40分くらいに教室に入っている。授業はただ先生の話を聞きながら座っているだけだが、これが結構楽しい。学生に戻った気分で気楽である。今まで触れることのなかった交通系ポルトガル語語彙が着々と増えている実感もあって、それもまた自分を良い気分にさせてくれている。モザンビークは時間に結構ルーズなところがあるのだけれど、自動車学校のクラススケジュールは時間に厳密だ。7時半になると問題なく授業が終わり、今度は自転車に乗ってカフェへ行く。車がないため、チャリ通をしている。8時始業なため、あまり時間はないが、持ち帰り用にクロワッサンを一つ頼み、同時にエスプレッソと小さいエッグタルトを頼む。朝2度目のコーヒーを飲み、エッグタルトを2回に分けて食べながら、ipadで本を開き毎日同じ本を少しずつ読み進めている。kindleでおそらく4月くらいの購入した本である。何度となく中断を重ねながら、今70%くらい。ぼちぼち読み終わりたい。カフェに15分くらい滞在したら、また自転車に乗り、職場へ向かう。モザンビーク首都マプトの交通事情は結構お粗末で、みんな運転が荒い。そんなこともあって、余裕を持って自転車を運転できるようになってきたのは結構最近であるが、そのおかげもあってよくよく周りを見ると毎日海が見える道を走っていることに気がついた。海は東側に位置しているため、朝の時間はまだ太陽が海の上に見える。天気がいい日は海に日差しが反射していて、神々しい。今日もいい日になりそうだな、と思いながら職場へイン。パソコンを開きながら、持ち帰りで購入したクロワッサンを最初の15分かけて食べ切り、仕事をスタートする。


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