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人生相談に思うこと

小学生のころから私は悩み多き子どもだった。悩まなくてもいいことでも悩み、とにかく悩み、助けを求めていろんな本をよみあさっていた。具体的なものより「どのように生きればいいのか」というような漠然とした「人生相談」がすきだった。

新聞や雑誌の相談コーナーを読むのも楽しみで、気に入ったものがあれば、切り抜きをしていた。子どもの悩みごと相談を集めた「悩みに答える」という本が愛読書だった。ただ、悩みがなくなることはなく、年齢とともに悩みの内容は変わったが、今もずっと悩み続けている。これはもう趣味の領域だと自覚している。

そして大人になってからはセミナーや講演会に通うようになった。もちろんそこにも答えはない。今は本やネットやラジオで人生相談をきいている。いろんな相談をきいて思うのは、みんな正解がほしいんだな、ということだ。失敗したくない。自分の考えに共感してほしい。決断を後押ししてもらいたい。それは宗教や占いを頼る気持ちと同じかもしれない。

だけど自分の人生にかかわる大切な問題について、他人に正解を教えてもらうなんて、考えたらこわいよね、って思うようになった。周囲から学ぶことは大事だが、思考停止して、主体性を失っていくのは危険だ。何事もバランス。自分の人生を取り戻さなくては。
                          


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