【アラフォー奮闘記】 すてきに年を重ねたい
これまで職業柄、「先生」と呼ばれるような
専門の知識がある方、目上の方と関わることが多く
仕事先では大抵尊敬できる上司や先輩に恵まれ
普段しているピアノレッスンでは教育熱心であたたかい保護者の方に恵まれ
つくづく人に恵まれて支えられてきた。
努力を惜しまなかったり、生活を楽しむことが上手だったり、知的だったり、良い本やお店、旅先を知っていたり、文章がとても上手だったり、人にかける言葉がやさしかったり。
「自分もあんなふうに素敵に年を重ねたいな」とこれまでぼんやり思ってきた。
先日誕生日を迎えて、また1歳年をとった。
正直35歳を過ぎてからは、35も6も7も、そんなに変わらないでしょう〜
と本気で思っていたし
っていうか、今、わたし何歳だったっけ?
と、わからなくなることも度々あった。
だから38歳のわたしも、そんなに変わらない。
今まで通りレッスンをして、学んで、演奏していくのだろう。
できれば40歳までに演奏の経験をより増やしたい!と、周囲に語っていた。
急に訪れた不毛感
それが、この春急に何かが変わった。
これまで天職だとずっと思っていたピアノのレッスンという仕事を、したくなくなったのだ。
原因はよくわからない。
すごく問題児がいて困る、誰かとトラブルがある、ということは全くないし
レッスンはきちんとこなせる。
いちばんしっくりきそうな言葉を当てはめるとしたら
「自分自身がつまらなくなった」
だろうか。
今の「ちょっと何か物足りない自分」のままの生活がずっと続いていくのか
けれども、仕事を増やしたり、奮起するエネルギーもない・・・
あれ、おかしいな。前はこんなんじゃなかったんだけど。
洗濯物を干したりご飯を作ったりしながら
そんなことに想いを巡らせる自分もなんか嫌だった。
かといってパッと気持ちが変わるような刺激的な何かが起こることはなかったし
だんだんと心の調子も、身体の調子も下り坂に。
春からは「とにかくゴールデンウィークまで耐えよう」
と、毎日を過ごしていた。
ゴールデンウィークが明ければ調子は元に戻るのか、全くわからなかったけれど、このままでは素敵に年を重ねるどころか、ただただ消耗していくだけなのは。
わたしの知っている素敵な大人たちが生きている世界線は一体どこだろう?
(続く)