私というパズル。
Netflixで配信されている「私というパズル」。
私の心に、グワーーっと迫り来る作品でした。
自宅出産での死産を経験した女性を、ヴェネッサ・カービーが見事に演じています。
今月号のELLEで、ヴェネッサは、多くの当事者の女性にインタビューを重ね、病院で産科医の患者の観察を行い、撮影に挑んだことを語っています。
私は、原題の「Pieces of a women 」の方がタイトルとしてしっくりくるのだけど、このような作品を創作することは、女性を本質的にエンパワーメントすることに繋がっていると思うのです。
妊娠・出産というのは、誰がどう頑張っても女性にしか体験できないものです。
しかし、喪失体験によって傷付くのは、どちらも同じ。
悲しみは同じでも、"悲しみ方"に時差や温度感、質量の差が生まれるのかも知れません。
そういう意味で、この作品の中で描かれている喪失体験後の男女の悲しみ方の対比は、とても実直で、個人的には物凄く沁みました。
エンドロールの後に、相談先が明記してあるのも、とても良い。
(日本も、それが当たり前になると良いな。)
オススメの作品です。
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