わたしの〝性〟の原体験①
初体験は14歳。中学2年生の春。
恐らくクラスとか、周りで性体験をしているのは私ぐらいだった。
私は小学生の時から性にとても興味があった。
なぜだろうと自分の記憶を辿ってみたときに、パンチのある思い出が1つある。
それは、「お父さんの車からエロ本事件」だ。
特に説明不要、その事件の全貌はお父さんの車にエロ本があったというただそれだけだ。
小学3年生か4年生くらいの頃、先に車の後部座席に乗り込んだ私はそれを見つけてしまった。表紙には胸やお尻が強調されたようなアイドルの写真と、ちょっと太めの明朝体のようなひらがなが、東西線の満員電車のように押し込められたようだった。
一瞬でそれは見てはいけないようなものだと判断し、でもどうしようかと一瞬迷いつつ、急いで雑誌を後部座席の後ろのトランクにそのままばさっと投げ捨てた。全身の血が一気に全て抜かれてまた戻されたような感覚だった。心臓がバクバクしていた。
その後すぐお父さんが車に乗り込んできて、はっと気付いたのか
「そこに本置いてなかった????」と少し焦った様子で私に聞いてきたが、私はしらばっくれ「ないよ。」と答えた。
それが私の初めての「エロ」とのご対面だった。
女性は男性にそういう目で見られている対象なのだと、そして自分自身もそうなのだと理解したのはその時だった。ほんの少しだけ膨らみかけてきた胸が、急に恥ずかしいものだと思うようになったのも多分その頃だった。
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