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要約 『1日5分で親子関係が変わる! 育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て』 著者 加茂登志子
お父さん、お母さんの言葉は子どもにとって魔法のような力を持っている 190ページより
●はじめに
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本書は、「育児がつらい」「言うことを聞いてくれない」という悩みを、1日たったの5分取り組むだけで解決できる方法を教えてくれる本です。
「子どもらしくのびのび育ってほしい」でも「社会のルールを守り、生き抜くためにはしつけが大事」この二つは反対の育児だと思っていませんか?この本を読めば〝親子で幸せな関係〟になれる方法がわかります。
NHK「あさイチ」「ウワサの保護者会」でも紹介された話題の本です。
●本文要約
1.「子どもらしくのびのび育つ」と「社会のルールを守るしつけ」は両立できるのか
イヤイヤ期の子どもの行動に、多くの親は悩まされます。「もしかしてうちの子は発達障害なのでは」と悩んだり、しつけのつもりでも「これは虐待にならないかな」と不安になります。
さらに周りの厳しい目もあります。
「子どもは子どもらしくのびのびと育てたい」、
でも一方で、
「社会で困らないようにルールを守れるように育てたい」。
現代で子育する親はこの2つで常に引き裂かれているといえるでしょう。
しかし、その結果、しつけと称して体罰や虐待をしてしまっては本末転倒です。この一見反対かに思える子育てのジレンマを解消し、両立させるのが、アメリカ発祥の心理療法「PCIT」です。
2.PCITとは?なぜPCITなのか?
PCITは子どもに対する心理療法「プレイセラピー」と親が子育て法を学ぶ「ペアレント・トレーニング」この二つを掛け合わせた良いとこどりのセラピーです。アメリカの臨床心理学者・アイバーグ氏が、1970年代に開発したものを、筆者が2004年の学会で知ったことをきっかけに、日本でも活用するための研究・実験が始まりました。
通常、心理療法やセラピー、つまり治療プログラムは、親子がクリニックに受診して専門家の指導のもと行う形が基本です。アメリカではセラピストが家庭訪問したり、オンライン上でのやりとりを使ったセラピーも行われています。しかし本書の内容を読めば、自宅で1日5分親子でプログラムに取り組むだけで同様の効果が得られるように執筆されています。
考え方の基礎となっているのは3つです。
1.「アタッチメント理論」
2.「「褒め」、の科学」
3.「バンデューラの社会学的学習理論」
1.「アタッチメント理論」
心理学者・ボウルビィは、動物の子どもは乳幼児期に親とふれあうことによって心理的安全基地をつくっており、「安全基地」が正常に構築できると、こどもはあちこちに移動して興味のあるものに手を伸ばすなど、探索活動が活発になる、ということを証明しました。これが「アタッチメント理論」です。
2.「褒めるの科学的に考える」
心理学者・スキナーは「行動分析学」で、「褒め」、が具体的であるほど学習効果が高くなる、と証明しました。子どもは親が思うよりもほめられたいと思っています。良い行動をほめられればほめられるほど、同じ行動ができるようになります。
3.「バンデューラの社会学的学習理論」
子どもは親や周囲の人のまねをします。これはほめられなくても、目にするだけでほぼ同じ効果があるという理論のことです。
PCITはこれらの心理学的な理論を元に作られた「親の言うことを聞く練習」をする心理療法です。実践することで、のびのび育ちながら、約束を守ること、社会のルールを身につけることができるようになります。
3.PCITの考える親子関係は4種類 目指すのはリーダーシップのある親!
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