心と空間を整えるオイリュトミーとミニマリズム
オイリュトミー留学がミニマルライフのスタート
スーツケース一つ、段ボール一箱。それだけでスイス留学の旅が始まりました。ずっと憧れていたシンプルライフが、こうして現実となった瞬間です。ドルナッハの小さな一人暮らしの部屋。3階の窓を開けると、目の前には一本の見事な大きな木。大木のたっぷりとした葉が風にそよぎ、その向こうには静かに沈む夕日が広がっていました。その景色を眺めながら、私は心の中に溢れるほどの幸福感を感じました。
最小限の持ち物がもたらす贅沢
持ち物は最小限。でも、それこそが私にとっての贅沢でした。本当に必要なお気に入りのものだけに囲まれた空間は、美しく整えられ、心が軽やかになるのを感じました。シンプルさの中にこそ、本当に大切なものが見えるのだと、そのとき初めて気づいたのです。
シンプルな生活が教えてくれたこと
留学生活は決して裕福ではありませんでしたが、学費や生活費を稼ぐためにアルバイトを通じて身につけたスイス・ドイツ式の完璧な掃除やアイロンがけの技術は、今でも私の中に深く根付いています。毎日を整え、限られた時間と空間を丁寧に使うこと。自分の一番大事な、オイリュトミーの学びを心存分にするために。それが自然と身についていったのです。
ミニマリズムとオイリュトミーの共通点
その頃、私は物を必要以上に所有しないことを「当たり前のこと」として実践していました。それが今でいう「ミニマリズム」そのものだったのかもしれません。自分にとって本当に大事なものは何かを問い、それ以外のことは極力省く。その整理整頓が私の意識をクリアにし、オイリュトミーに集中できる、心の中に清々しい空間を作り出してくれました。
空間を整えることがもたらす変化
そして、この「空間を整える」感覚は、オイリュトミーの学びと深く繋がっていると感じます。物理的な空間を整えると、心の中にも余白が生まれ、そこに新しいエネルギーが流れ込むのです。音楽や言葉、動きの中に隠された本当の命と繋がるためには、まず私たち自身がその空間を整え、清らかに保つ必要があります。
意識の空間を清め、新たな命を吹き込む
オイリュトミーを通じて学んだのは、単なる動作ではなく、意識の空間を掃除し、そこに新しい命を吹き込むということでした。そして私自身の心をニュートラルに捉えておくこと。オイリュトミーはそんな風に心と人生を軽やかにしてくれています。
<オイリュトミーの体験と学びへのお誘い in 台湾>
台湾にある私たちのオイリュトミー学校では2025年11月11日から新しいクラスをスタートします。また入門クラスや一般クラスも定期的に開催しています。
オイリュトミーを通じて、人生がより一層、あなた自身にとって心地よく、愛おしく幸せに満ちたものになるお手伝いができれば幸いです。
台湾 3ei 新竹オイリュトミー学校ホームページ https://www.facebook.com/3ei.Eurythmie
お問い合わせ shiori.eurythmy@gmail.com