見出し画像

妊婦農家の日常🤰ー⑩咳でいきめない‼過酷な陣痛・出産でした

「⑤草刈りの罪」で喘息になってしまった話を書かせていただきました。夜は眠れないので本当に辛い日々でしたが、それ以上に過酷だったのが出産時でした。

「陣痛がきたかもしれない」と思ったのは2023年9月3日の午前1:47でした。
午前3:00頃まで10分間隔で陣痛の波がやってきて、午前3:30頃には間隔が6分に。
4:40頃に間隔が2分とか3分になってきて「いよいよ」と思い、産婦人科に電話をし、事前に準備しておいた陣痛バック取り出し、カバンに着替えなどの入院セットを入れて、主人に病院まで送り届けてもらいました。

病院に着いたのは5:30頃だったと思います。その後主人はそのまま畑へ出勤しました(笑)
病院から畑までは車で5分なので私も安心でした。朝はどうしても畑に行かなければいけないのです。ピーマンとキュウリに潅水(水やり)しなければいけないのと、夕方から朝方にかけて成長した野菜を収穫しなければいけません。

ちなみに私は自然分娩を希望していましたが、「今ならまだ無痛分娩に切り替えられますよ」と言われ。あまりの痛さに耐えきれず、無痛分娩にしました。

子宮口が全開になったのは、午後4:00でした。無痛分娩といっても完全に無痛ではなく、産む直前は麻酔が切れて自力で産まなければいけません(産むまで痛みのない分娩もあるようですが私の産院の場合はこの方法でした)。出産したのは午後6時でしたので、地獄の2時間の幕開けです。

陣痛の波に合わせて、助産師さんが「はい!ここで息を吸ってください」「はい!ここでゆっくりと吐いてー」と言ってくださるのでそれに合わせて頑張るしかないのですが、喘息もちの私は、息を吸って吐く時に、吐き切るまでにどうしても咳が出てしまい、息を吐きながらいきむことが大切なのに「いきめない」という非常事態に。でも自力で産むことしかできないし、やるしかない!と腹はくくりました。

でも腹はくくりたくても咳は出てしまう。止められない。だから子宮口が全開になったら、一般的には1時間ほどで赤ちゃんに会えるはずなのに、私は2時間もかかりました。辛かったです。

またこれも関わっていると思うのですが、息子はお腹の中にいる頃から頭がおっきくて、妊婦健診の時に、子宮口から出産できるのかわからないからと、検査されました!笑
結果、子宮口と赤ちゃんの間に隙間があるから、産めるということが分かりました。

ちょっと話がそれましたが、
頭がおっきな赤ちゃんだから、出産時にまず出てくるはずの頭がなかなか出てこなかったんです。おまけに私は咳が出てしまい、正しくいきめない!最悪な状況でした。

なかなか頭が出てこないから、「いきむ時にお腹押しますが頑張ってね」と助産師さんに言われました。助産師さんが私のお腹に乗り上げてグーッとお腹を押されました。

子宮は痛い、お腹も押されて痛い、咳は出る。「なんだこれは」「こんなの知らない」と、驚きましたが、やるしかありません。付き添ってくれた主人にも支えられながら、2時間ひたすら頑張りました。

赤ちゃんが無事に産まれてきてくれた後は、放心状態。でも元気な鳴き声を聞きホッとしたし、あぁ、もうこれで痛くないんだと胸を撫で下ろしたこと、いまでも鮮明に覚えています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。一応これにて、妊婦農家の日常は終わりです!


ちなみに子宮口は、
午前6:00で3cm
午前8:30で4cm
午後2:00に8cm
午後4:00に全開になり、分娩室へ移動。
2時間踏ん張って午後6時に出産しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?