わがまま

 お腹はいっぱいなのに、満たされない。数分前の出来事を、思い出ではなく、記録として捉えている。一人で過ごすことに飽きたから、誰かと時を共有したのに、結局また一人になった。無音で過ごす今の時間は、一体何を物語っているのだろう。居心地のいい一人の時間、この時間を誰にも邪魔されたくない。誰とも話したくない。何を考えるでもない。ただ、一人で時を過ごしている。結局、自分の思い通りにならないことが、嫌なのだ。なんでも思い通りにしたい。全てのものや人や言葉が、自分の思い通りになれば満足なのだ。

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