【#いいねした人が一冊の本だとしたら】
こんばんは栞です。気づけばもう6月なんですね…
5月29日にTwitterで珍しくタグ企画をやりました。
一人一人を本に見立てて、最初の1行には何と書いてあるか考えるっていうタグの発想自体が面白いですし、相手を思い浮かべて文章を書くというのは実際にやってみて楽しかったです。
結構真剣に考えて書いた文もあれば、お酒に酔った勢いで寝る前に書いたやつもあります笑。何なら酔ってる時に書いた文章の方が深そうに見えたりします。せっかくなのでnoteに備忘録として、21人の「一行」をまとめていこうかと思います。また、一言二言自分が何を思ってこの文章を書いたのか、簡単なコメントを入れていきたいと思います。
1. 目を閉じる。開ける。
目の前に、ヤドンが寝ている。
夢うつつの光景。
桃色に包まれた意識を、灰色の雨空に
落としていく…。
→ヤドン可愛いですよね…、むしろヤドンしか思い浮かばなかった。
2. 君との距離が1m走で決まるのであれば
俺は誰にも負けないと思う。
笑っている君の横顔、楽しそうな表情。
泣けなしの合図
→今この文見ると「秒速5センチメートル」みたいな映画を思い出しました。まぁ観たことないんやけどね。
3.裏手に見える聴衆に向かい歩く。
二手に分かれた道があり、私はいつも、
選ばなかった道を歩いていく。
→ 光と影のイメージ
4. 0と1。正と反。善と悪。
何が正しいのか何て分からない、二者択一の世界の中で、
明日起こることなんて分からないじゃん。
目の前にある温度計すら、落ち着かない仕草で佇んでいる。
→この辺から筆が乗ってきた感じがします。個人的に好きな文ベスト10には入る。少し補足すると、0と1はbitという単位を、正と反はヘーゲルの弁証法、善と悪はニーチェの『善悪の彼岸』をイメージしてました。深い意味は特に無いです。かっこつけました。
5. ありふれた日常の中で起きている光景は、決して
映画やドラマのようなお伽噺なんかじゃない。
だから、今日は普段歩いている道じゃなくて、
知らない通りを探索したんだ。
→これも結構好きなやつ。こういう本あってもおかしくない。
本人をイメージして書きました。
6. 「ただいま」って声を聞くために、
僕はゆっくりとコーヒーを淹れる。
丁寧に。丁寧に。
溢れだす想いをこぼさないように。
→表現のポイントで、「丁寧に、」ではなく「丁寧に。」と丸で区切っています。間を取っているイメージですね。
7. 工場の裏手にある喫煙所。
手に持つ缶コーヒー。
晴天の中にある、幸せな時間。
霹靂さえ来なければいいのに。
→某アニメの有名なアイコン見て連想。
この文も結構個人的に気に入っています。
8. 陽だまりの良いアトリエで、
真っ白な世界の前に座る。
私には、複雑で繊細な情景が見える。
今日は、「空色」にしようかな。
→私は絵が苦手なのでよく分からないですが、芸術家は絵を描くとき
頭の中に浮かんでいる情景をそのまま筆で描写しているのでしょうか…?
9. 雑踏から外れた場所にある、
私のお気に入りの場所。
時間の流れを感じさせない店内。
待ち合わせ場所に歩き出すと、
幸せの時間が流れ出す。
→これは本人のイメージを理論的に書きました。
その割にはうまく説明できる気がしないので好きに解釈してください。
10. あの夏空に浮かんだ夕焼けを、
地平線まで赤く染める。
途方も無い「独白」も、祭り囃子の影になる。
→本人の名前から夏祭りの情景と、くすぐりっぽい感じを表現。
11. 「位置について、よーいドン!」
誰かと同じスタートラインに、立つ必要なんてあるのかな。
見境のなき競争なんて、一概に正しさを証明できない。
→もはや「詩」みたい。
12. 味醂も微塵もないや。
満点の夜空に浮かぶ星船に、
12時の鐘に合わせて満ちていく。
→ミリンて漢字で書くと味醂なんだ…
13.目が覚めたら違う世界なんて、
まるでカフカの物語だ。
幸か不幸か、
まだ現実の夢灯篭が見える。
→起きたら自分が食べ物になっていたとしたらどうしますか?
14. 美しくない物だって、角度を変えてみれば違う顔を見せてくれる。
哀悼する様な目で見つめないで。
最高な夜のパーティーでいさせて。
→めっちゃ韻踏んでる。
15. 夏草に水をやる。
少年たちの野に灯る。
蝉の狼狽と、ピりつく陽炎を背にする
日陰の冠。
→夏って感じしません??
16. 髪に触れる指先に、特等席で待ってる面影。
愛なんて、人差し指で知覚できる範囲でしかない。
→誰かと触れ合うことでしか愛は生まれないと思う。
17. JAZZクラシックと、甘いカフェオレ。
週末のカフェには、人間模様の喜怒哀楽から
ペルソナを被った猫ばかり。
→これもかなり好きな文。風刺的。
ここで使っている「ペルソナ」という言葉はユング心理学で言う
「仮面」のイメージ。
18. 週に一度の夏休み。
美麗なひまわり畑に咲いた、
仮染めの太陽を収穫する。
→「仮染めの太陽」っていう比喩表現気に入ってます。
19. 白樺にひそめる骨。
芯から澄みわたる水の音を感じながら、
高蔵への通り戸を駆け抜ける。
→「白樺」は花の名前。忍耐強さ、光と豊富。柔和。
20 目の前にある幸せと引き換えに、
誰かの傷を癒すことはできない。
用意周到な計画を立てたって、今を歩くことしかできないんだ。
→「今」を生きるって大事ですよね。
21. 淡い聖壇を覆いつくす、
紫の髪飾り。
杜若の咲く鐘楼から、
また一つ、塵になる。
→杜若(カキツバタ)は幸せの花。
絶対に幸せは来る。
以上、21の「一文」でした。
今読み返してみると「これ天才的だな…」とか「これは恥ずかしい…」
というような文もありました。
また、一つ一つに簡単なコメントを入れさせて頂きました。
もし「もう少し解説ほしい!」とか「意見」「感想」などがあれば
noteのコメント欄、TwitterのDMに連絡ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。