shiori
わたしの「○月○日のできごと」を集めました。 小さな日々のできごとたちです◡̈
わたしの書いた短編小説を集めてみました。
わたしは、紙の本が好きだ。 活字がびっしりと書かれたページを指でめくる。 日本書であれば、栞を挟んで左側は未だ未開拓のページ、右側はすでに開拓したページを見て、どのくらい読んだのかを知ることができる。 未開拓が少なくなると、寂しくなることも多々。 本屋さんに行って帰ってくる時のあの重さも好きだ。たくさん手に取りながら抱えて他に欲しい本を探すあの時間も好き。 とにかくわたしは、紙の本が好きだ。 未来の住処に、壁一面の本棚を置いて、びっしりと埋めるのが密かなわたしの夢。 そ
読んでいた小説の一節。 「心がざらざらする」 「胸の中で、小さなたつまきが起きる。 これをときめきと呼ぶのかもしれない。」 感情をこんな風に表現していて、昨日の夜からぷかぷか暖かい波に漂っている感覚でいる。
先日買った雑誌「BRUTUS」の言葉特集。 そこに掲載されていたある一つの短歌が、私の夏の記憶に関するものを体現してくれた。 32歳になった小島なおさんが作った短歌。 17歳の夏を思い出すという短歌なのだろう。 偶然にも最近、よく高校生の頃を思い出していた。 夏には、あの頃を思い出させる魔法とやらの力があるのかもしれない。 私の十七個目の夏が光るのは、あの頃聴いていた曲を聴いた時だ。 高校生の頃は軽音同好会にも所属する邦ロック好き女子高生だった。 私的バンドトップに君
先日、新幹線に乗って地元に帰ってきた。 適応障害と診断され約1ヶ月ほど。 原因の環境から解放されると、気持ちも落ち着き薬がなくとも生活できるようになってきた。 以前働いていた職場に戻れることが決まり、突発的に帰ろうと思いだいすきな地元へ。 長いトンネルを抜けると、それまで雲ひとつなかった空がうっすら雲で陰っていて、緑の田んぼが広がって。そんな姿さえ懐かしくて安心できる。 ほっと一息つける場所に帰って来れたと頬が緩んだ。 ちょうど母も13日は仕事が休みになったということ
起床は、7時過ぎ。 泊まりに来ていた彼が起きる時間に起きる。 まだ体を起こしたくなくベッドでゴロゴロしている私を、支度をしながらニコニコと、まるで子どもを見るかのような目で見ている彼。 いつもの私たちだ。 いつもの私たちの中で、最近 いつも ではなくなったことがある。 仕事に行く彼を玄関で見送った後、私は未だパジャマ姿のままだ。 ゆっくりと時間に追われることなく、朝ごはんのグラノーラヨーグルトを準備する。 好きなyoutubeを見ながらゆっくりとそれを食べる。 今日は、
遠隔映画祭 そう名付けて2人で楽しんだ思い出。 すぐに会える場所にいない2人が、同じ趣味を楽しもうと2人で考えたこと。 それが、遠隔映画祭なるものでした。 2人で遠隔で観た映画は、2人の境遇に似ているものだったり、どちらかが観たい映画でした。 ・君への誓い ・イルマーレ ・糸 ・恋空 ・引っ越し大名 ・余命10年 ・フォルトゥナの瞳 ・明け方の若者たち ・家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 ・リザとキツネと恋する死者たち ・沈黙のパレード ・四畳半タイムマシン
“ ひねもすのたりのたり“ 同日買った2冊。小説とエッセイ。 内容は全く違うのに、この言葉が両方に出てきた。 この本たちを同じ日に買ったのは、偶然なのか必然なのか。 わからないけど、なんだか嬉しい気持ち。
年末年始、帰省をした。 地元で地震にあった。津波警報も出て避難をした。 避難した母校に集まってくる人たち、みんなでテレビを見た。 避難している間、何度も余震が来た。 私の地域には津波は来なかった。 けれど、小さい頃から通っていた道に地震の跡がたくさん残っていた。 車は水没しているし、友達の家は肉眼でもわかるほど傾いている。 至る所から土が飛び出し、規制線が張られ、通行止めにもなっていた。 家の中もテレビは倒れ、ガラスは割れていた。 壁は剥がれ落ちてヒビが入っている。 次に
心が弱っている時。 悔しい思いをした時。 1人で何かを抱えている時。 そんな時、誰かの、優しくて味方でいてくれる一言に、自然と涙が出てきて止まらなくなることがある。 今まで何度もそんなことがあった。 「こんな時に優しくされたら泣いちゃうよ」と 泣きながら笑って言ったこともある。 弱い時には、誰かの優しさを倍以上受け止めてしまう。 けれど、昨日優しさを違う形で感じた。 心が弱っているわけではないのに。 いつものように、彼と過ごす週末。 寝る前に彼に初めて本を読み聞かせを
曇りの日も、嫌なところばかりじゃない。 白い朝を届けてくれるから好き。 そう思えた午前7時。 豆乳で割ったコーヒーを片手に、部屋に差し込む柔らかな靄のかかった光を見ながら思う。 変な夢を見て、変な気持ちのまま起きてしまったけれど、白い朝に出会えたのだから、それはそれでいいのだろう。 週に一度の買い物に出かける。 空気の少し抜けた自転車を漕ぎながら受ける風は、やけに寒い。 秋もやっとこさ始まったことだし、旬のものを。とさつまいもを手にする。 これで、大学芋とさつまいもの
この頃の、16:30に部屋にさす明るさがとてもすき。 曇りの日の明るさだと尚良し。
胸がいっぱいいっぱいになってしまう時がある。 泣きたいのに、泣けない時がある。 悩みが特別あるわけでもない。 食べたいものを食べて、着たいものを着る。 欲しいものがあって、読みたい本を読む。 好きな時間にお風呂に入って、好きな時間に眠りにつく。 その眠りにつくまでの時間。 時々、お風呂に入っている時になる時もある。 お風呂に入っている時は、シャワーを頭から浴びて浄化をする。 雨の日に浄化作用があるように、雨に見立てて浄化をしてみる。 少しスッキリする時もある。 だけ
母の手で握られたほんの一口の俵のおにぎり。 小さい頃、少食で食の進みが悪かったわたしは、母の俵おにぎりをよく食べていた。 お皿に乗せて、椅子に座ってはなかなか食べ進みが悪いからと、行儀は悪いけどテーブルの端っこに並べられたおにぎりを遊びながら食べていたそう。食べにきては、遊び。また食べにきては遊びに行く。 そんな思い出深い俵おにぎり、そして豚汁を朝ご飯に始まった9月18日のできごとです。 約4ヶ月ぶりに帰った地元。 以前より移動時間が短くなった新幹線に乗り、4日間を過ご
学生の頃、よく聴いていたこの曲。 だけど、ピンときていなかったこのフレーズ。 恋人の過去を知りたがるくせに、聞いたらいじけてしまう。 当時のわたしは、【過去は過去でしょ】なんて思っていた。 それなのに、今のわたしは完全にこのフレーズ通りのことを思っている。 最近、彼と過去の恋愛について話す機会があった。 お互いに辛い思いをした過去の恋愛だったから、思い出させたくないからと今まで深くまで話してきたことはなかった。 なにがきっかけだったかはわからない。 けれど、お互いの過
基本的にインドアなわたし。 インドアだけど、早起きをして1日3食は心がけているつもりです。 だけど時々、自堕落に過ごしてみたくなる時がやってくる。 AM7:00に目が覚めても二度寝をしてAM10:00に起きる。 二度寝ができる幸せ。 朝ごはん兼お昼ご飯として、インスタントラーメンを食べる。 身体に悪いものを食べるという背徳感を感じながら食べるご飯! 悪いことをしてやった!と心はしたり顔。 お腹いっぱいにならなかったからって、ポテトチップスのBIGサイズを食べる。
引越しをして、約2ヶ月。 仕事も始まって、生活用品もだんだんと揃っていって、不自由なく暮らせるようになってきました。 緑もあるし、川もある。駅から少し遠いのも、前の場所とおんなじ。 だけど、夏なのに何かを感じる忘れている気がして。 自転車を漕ぎながら風を感じていた時、ふっとそれが何かわかりました。 それは、【潮の香り】 産まれてからずーっといたあの町は、海がとっても近く。 自転車で15分。 坂を登って下れば、すぐそこにあるのが海でした。 そんな距離だから、海からの風が