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半年後に、今のあなたが想像できないあなたに会わせる"習慣化コーチ" / 近藤 智子
社会保険労務士の資格を活かして、企業の人事畑で20年のキャリアを歩んできた近藤さん。会社員時代の経験から、「より深く関わって、その人の可能性を全力でを応援したい」と習慣化コーチとして独立。
習慣化することが、なぜ強いのか。人生をどう変えてくれるのか? 近藤さんに話を聞きました。
要領が悪くて、劣等感のかたまりだった幼少期
伊東:そもそも、「習慣化コーチ」って何ですか?
一言で言うと、依頼者が目標達成のために「毎日やる」と決めたことを続けることができるよう、その人の「習慣化」を伴走する応援団長です。
伊東:なんと、頼もしい...!どんな3日坊主の人でも習慣化コーチングを受けることで変われるんですか?
はい。気が向いたらやる、ではなく毎日継続した方が確実でメリットが大きい、と理解してもらい、その人が自然と毎日やりたくなるようサポートします。最初の作戦会議で、目標達成のイメージを強く持ってもらう。そこから目標達成のための「その人にとってのベスト」を一緒に考えていきます。
伊東:なるほど...!近藤さんは、昔から継続することが得意だったんですか?
いえいえ。そんなことはないですよ。ただ、私は人1倍不器用で要領が悪かったので、振り返ってみると自然とコツコツやることが身についていました。得意だった、というより私にはそれしかなかった。
3つ上の姉がいるのですが、一夜漬けでも100点がとれてしまう。一方、私はしっかり時間をかけてもやっと人並み。勝手に姉と比較しては落ち込んでいるような子供でした。
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でも幸か不幸か、自分はコツコツやらないダメと子供ながらに感じていたので、自然と習慣化が身についていきました。自分で自分をやる気にさせて、とにかく続けるー。
元々負けず嫌いなこともあり、周りから「どうせ無理だよ」と言われるほど「今に見てろよ!」と。それがパワーになっていました。
伊東:なんだか今の近藤さんからは想像できない...!小さい頃のコツコツエピソードを教えて下さい。
小学生の頃から習っていたそろばんで、2級に合格した後、14歳から7年かけて1級を合格したことでしょうか。練習するうちに点数が上がっていくのが楽しかったし、あと少しというところで何度も不合格になった悔しさも大きかったと思います。そろばん塾を卒業してからも地道に続けて、念願の1級に合格。「私もやればできる」と成功体験を積めたことが、その後の人生に活きています。
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当時の合格率は、10%ほどだとか...!
大学受験で第1志望に合格できたのも、社労士の資格を取れたのも...振り返ると、やるべきことを「習慣化」できたことが成功の鍵でした。
伊東:すごい!習慣化コーチになるまではどんな経緯があったのですか?
新卒で旅行会社に入社し、人事部で採用・社員研修・労務管理などを担当しました。30代はじめ頃「もっと人事の仕事に自信を持ちたい」と社労士の勉強を開始。平日は退勤後に遅くまで机に向かい、土日もひたすら勉強。仕事も忙しく、両立は大変でしたがなんとか3年かけて合格しました。
伊東:調べたら、社労士の合格率って6%〜7%なんですね...!
そうですね...。でも、あの時本当に頑張って良かった!資格を取得してから周りの信頼も得やすくなり、任せてもらう仕事が増えていきました。人事の仕事の中でできることが1つ1つ増えていく、パズルのピースを埋めていっているような感覚でした。
転機になった出来事
14年半旅行会社に勤めた後、地元岡山のメーカーにUターン転職して4年ほど勤務しました。そこでは、工場内でのトラブル対応や製造派遣の人員調整など、メーカーならではの人事経験を積みました。本来社員が働きやすい環境を作るのがミッションなのに、いじめやパワハラ・セクハラ案件にも関わらなくてはならず葛藤の日々でした。
その後、コロナを機に3社目の住宅メーカーに転職。そこでは人事面談という形で、社員の悩みを聞く機会がたくさんありました。どんな人にも「会社をもっと良くしたい」という想いはあるけれど、組織や上層部の壁によって諦めたり、日々の目の前のことに忙殺されて、1歩踏み出すことができる人は少ないなと感じていました。
ある時、社員が自ら命を絶つという悲しい出来事がありました。今でもその時の気持ちを覚えています。遺族にお会いした際、とてつもない無力感に襲われました。もしもっと早く組織の仕組みを改善して、その方のSOSに事前に気づけていたら...と後悔が残りました。
そんな経験もあり、人事として難易度の高い業務の1つであるリストラ案件に携わったことで、組織の中で誰かをサポートすることの限界を感じるように。もっと根本的なところで、その人の人生がより良くなるよう私ができることをやっていきたい、そう思うようになりました。
人事の経験 × 自身の強み
伊東:そんな事があったのですね...。そこからはどんな行動をされたんですか?
20年の人事経験と、自分の得意技である「習慣化」を掛け合わせて人の役に立てないものか、と考えていたところ、運良く「習慣化コーチング」という存在に出会いました。
今まで自己流だった習慣化をしっかり体系的に勉強し、コーチングのスキルを身につけて習慣化コーチ®の資格を取りました。そこから会社を退職し、習慣化エターナルラボをスタートしました。
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依頼者の変化に鳥肌!
伊東:思いついてから、実行までが早い..!近藤さんの依頼者の中で目覚ましい変化があった方はどんな方ですか?
私のプログラムを受け始めて半年後に、10年以上探し求めていた素敵なパートナーに出会った方でしょうか。
元々、職場の人間関係に悩んでいた彼女。それを改善するために、イラっとしたら席を外して鏡を見る、休憩時間はしっかり休む、1日1つ相手のいいところを探すなど、仕事中のちょっとした行動を習慣にするようにしたおかげで、職場の雰囲気もよくなり表情がうんと柔らかくなりました。それが結果として素敵なご縁を引き寄せたように思います。
このビッグニュースを聞いた瞬間、私は本当に嬉しくて鳥肌が立ちました。その時気づいたのが、その方にとってベストな選択肢を一緒に考えられるのが私の強みだな、と。もし彼女が結婚相談所に行ったら、結婚相談所の入会を勧められたと思いますが、私は彼女の話を聞いて、趣味のサークルへ入ることを勧めました。彼女の場合、合コンやマッチングアプリではなく、同じ趣味の人と繋がることが良いご縁に繋がる、と話を聞きながら直感的に思ったんですね。結果、そこで出会った方と意気投合して、無事カップル成立となったわけです。これは私の習慣化コーチとしての自信につながる大きな出来事でした。
伊東:習慣化って資格や勉強だけでなく、人生オールマイティに使えるんですね!
そうなんです。今の自分が想像できないところまで自分を運んでくれるのが習慣化のすごいところ。私はその方の背中を毎日軽く押しながらそっと支えている、そんな役割ですね。
まさに「継続は力なり」。小さな「変化」を重ねていくことで、自信がつき、自信がつくとその人の魅力が益々発揮されるよう良い循環が起きていきます。特に女性はその傾向が顕著に見られる気がします。
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最後に
伊東:近藤さんの習慣化コーチングを申し込むと、どんな流れでサポートしてもらえるんですか?
まず最初にじっくり話を聞きます。解決したい悩みや、願望、現状を正直にとことん共有してもらいます。いわば、作戦会議。そこから一緒に行動目標を立て、ワークシートで言語化しながら毎日LINEでその日の状況を報告してもらいます。一般的なコーチングでは”毎日報告する”ことは少ないかもしれませんが、その報告に対して私も毎日コメントを返信する。
ここが習慣化コーチとしての最大の腕の見せ所ですね。やっぱり1日1日の積み重ねが重要。毎日のコミュニケーションを大切にしています。
「パーソナルジムを辞めたら、体重が元に戻ってしまった。」
こんな話を聞いたことがありますが、習慣化エターナルラボでは、最終的に私のサポートが必要なくなり1人で習慣化できるようになることを目指します。依頼者の多くは仕事に家庭に忙しい人ばかり。効率的かつ最短で習慣化を活用できるようサポートします。1人でも多くの方に習慣化のコツを身につけてもらいながら、もっともっと世の中に習慣化の価値や意義を広げていきたいと思っています。
2025年も始まったばかり。ぜひ、習慣化で目標達成の1年にしましょう!
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