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2度目の建築学会2枚

 建築学会、査読なし、2枚。
 学部3年の昨年初挑戦したこの論文執筆がまた今年もやってきた。今回は地域PJの成果をその1〜その3までの3部構成。論文を書くか!と集まった3人で役割分担、書き始める。


 前回の論文執筆は全国の都道府県がおこなっている地域割をひたすらに調べ傾向を掴む、さらに、特徴のあるものから、今後の示唆を得るという内容だった。コロナアンケートから書く予定だったが、議論の中で、道がずれ、この論文に至った。多分、最初の動機は超単純なもので、面白そうと思ってくらい。アンケートをつくるときから各自治体の地域割のポジションというかスタンスには関心があった程度。そんな感じで始めた論文だが、先生の道標に従って書いた昨年は先生に論文の面白さをおしえてもらう2枚だったと、今は振り返る。
 私がつらつらと話す調査結果に先生はたくさんの質問をしてくれて、論文の糸口を見出し、私に2枚を書かせてくれた。「書かせてくれた」が本当に正しい表現だと思う。自分で書いたというより、書かせてもらった論文から、私は論文の面白さを学んだ(いや、ここもいうならば教えてもらった・示してもらった、のほうが正しいだろうか)。

 今回の2枚は、書き始めてから相当辛かった。途中で、自分がこれを調べて書く意味はどこにあるんだろう、と目的を見失った。その1論文の目的を書けなければ、その2結果で何を書くべきかは見えてこなかった。とりあえず、結果を眺めるものの、その1論文の目的に戻り、考える、考える、、、(数時間経過)、、、病む、の繰り返しだった。こうなのか?が見えてきても、話しているうちに違うか、、、と思ってきて、最後まで至らず、ということが続き、期限2日前になって、論文を読み漁り始める、もう一回調べ始めるといった無謀にでたりした。どう思う?に対しては、いろんな自信のないこう思うが言葉として消化できず、消えていった。

完成の気持ちではない論文をひたすらにPDF化して先生に送る、自分の頭がクリアになっていないのだからきっとこのやりとりは終わりを迎えないと、限界すら感じた。この2枚でここまで無理だーみたいになっていては私の未来は真っ暗なんじゃないかと、期限が迫っているのに、そんなことまで思ったりした。

 先生の言葉から、みんなのMTGの発言を受けて、思考し文字を生成。(文字をひたすら書くのはきっと楽なことで、ひたすら考える時間が最も辛かった、きっとここが大切だからこそ。)ずっと見えていなかった根本を見たくてでも見えなくて、そんな3日間はあまりに長く感じた。

 その上で、第二の関門はどうやって伝えたいことをわかりやすく?伝わるように書くか、だった。これも、文系出身だというのに、文章力のなさに失望した。最終的には、先生から来た大量の修正wordに助けられ、完成が見えた(完全敗北、そう、完全敗北)。

 今回学んだことは、論文を書くのは相当難しくて大変であるということ。なんか、小学生みたい幼稚で稚拙、けれど本当に、そう思った。

 昨年、新年度を迎える時、自分は社会に求められる人材になれるのか一抹の不安を抱えていたけれど、その不安(一種の恐怖)は、この1年であまりに膨大なものになった。この不安への対抗策は努力することだと思っていながら、到底及ばないスピードで募る恐怖。4年生は常にこの戦いを強いられそう。そして、自分がいるなんとなく不安定な場所に対する懐疑と焦り、自分はここでなにができるのだろうという。太陽を浴びて、元気を出して、頑張ろう。

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