学会へ行く。
観光研究学会から帰ってきた。極寒の金沢からの帰還。直後の呟き。
年に3.4回の学会はビッグイベント。
純粋な気持ちで多くの論文を浴びられる機会だから、あまりにも恵まれた機会なので、ビッグイベント。
今回も、なるほど〜と思う面白い研究にであった。けれど、なんとも複雑な気持ちになったのも事実。
2週間前の都市計画学会。
都市計画学科気は概ね、緻密な論文が並ぶ。
そう、美しい論文と名付けよう。
穴がない、美しい。一点の曇りもない快晴。
そんな論文に質問が飛び、より深まり、研究が進展していく、育てられていく過程がみえる。
そこに一種の憧れを抱く。
さらに、世の中には
感動する論文
と名付けないものが幾つかあると気づかせてくれたのも都市計画学会だった。
緻密さを前提として、
鋭い問と、明らかになった事実からの結論を導く研究を目の当たりにしたことが数回ある。
時には議論が白熱することもある。
時には感嘆の声が届くこともある。
質問者のプライドと、執筆者のプライドのぶつかり合いであったりもする。
その瞬間へ立ち会うことが、学問への関心を強くして、憧れを強くする、とするならば、
そんな機会が溢れる学問は豊かになるはあり前でその逆は。。
(その感動を与えてくれる人が身近にいるのは当たり前では無いんだなあ)
論文として世界に出たものは1度でてしまえば名前が残るもので、その世界の専門家だけが見れるものでは無く、全ての人に閲覧と議論の機会が与えられる。
その学問領域の知は、論文筆者がもしこの世を去ったとしても積み重ねられていくもの。
学問が豊かになるのは途方もない時間がかかるのかもしれないと、乏しい想像力ながら思ったりした。
やはり、学会は面白い。学問は豊かだと感じる瞬間。
時々、忙しいと、ふとその豊かさを忘れてしまうことがある。辛いという思いを抱えるとそんな感情に負けそうになることがある。しかし、こんなにも大きく豊かな世界に及ばぬ知識の自分がたっていて、その環境の豊かさを感じながら噛み締めながら、そう、そこに幸せを感じたい。このワクワクを純粋に追いかけるそんな日々を大切にしたいと思った。