私が大学で専攻した「経営工学」のすすめ
みなさん、こんにちは。宮口紫苑(しおん)です。
本記事では、私が学生時代に専攻していた「経営工学」について説明していきます。
経営工学って何??
という質問がよく飛んで来るので、この記事を書きました。
大学で学んだことが社会で絶対に役に立つわけではないのですが、もし、自分の子供に専攻をおすすめするとしたらこの経営工学です。
私は、筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻でした。
そんな経営工学の価値について書いていきます。
経営工学とは
経営工学とは、経営問題を発見して解決するための工学的アプローチを基本としたマネジメント技術です。
具体な経営問題は、生産管理や品質管理、ロジスティクス(物流管理)、財務会計、マーケティング、環境マネジメントなど様々な分野が挙げられます。
具体的な工学的アプローチの方法は、帰納・演繹、定量・定性、理論構築・文献調査・実証研究などです。
つまり、とても幅広く、ビジネスに関することを、理系的な観点で学ぶのです。
日本経営工学会によると、経営工学が学べる学科は全国で28箇所です。
私自身が、経営工学を専攻した理由は、下記です。
・社会人になってから役に立つようなビジネスについて学びたかったから。
・得意な数学を生かして、文系でビジネスを学ぶ人と差別化をはかりたかったから。
正直、大学の授業をとても真面目に受けていた方ではなかったのですが、実習はとても面白かったです。
筑波大学で当時行ったマネジメント実習がとても面白く、データを用いた問題の発見方法や、その解決策の立案までの流れを学び、現在に生きております。
筑波大学のマネジメント実習
日本初の産学連携演習として、経営支援AI開発を行う。受講生は3人1組のグループワークとして、ウエルシア薬局の現実のPOSデータと課題設定に対して経営支援AI開発と導入提案を行う。
卒業後のキャリア
就職先としては、各種メーカー、経営コンサルタント、シンクタンク、金融、流通、商社などが代表的です。
職種の選択肢も、生産管理、人事、会計、マーケティングや企画広報など、大きく広がっています。
また、全体を俯瞰して課題をみつけ出し、それを改善していくという高いマネジメント力も養われます。この力はシステムエンジニアやプロジェクトマネジャーといった職種をはじめ、多くの場で生かせます。
つまり、幅広い業界、幅広い職種のキャリア選択ができ、マネジメント職への昇進もしやすいのです。
私自身は、経営工学を卒業したというだけで、就活は無双しました。
私の友達で多かった就職先は、
メガバンク、NTTデータや野村総研などのSIer、ITコンサルティング会社が多かったです。
スタディサプリによると
起業して経営者になるという道もあるようです。
しかし、個人的には、経営工学を学んだからと言って起業できるとは思いません。
私自身は、企業の準備をしているだけで、まだ起業しておりませんが、学問と実践は全然違います。
ゆえに、経営工学は面白くて専攻するのにおすすめですが、経営者になりたい人は必ず学んだ方がいいわけではないので、学んでない方は安心してください。
経営工学を学ぶよりは、実際に起業をする、やり方は起業している人に聞く、真似る方が早いです。
まとめ
結論、私自身は経営工学を専攻してよかったと思います。
学んだ内容そのものも面白かったのですが、何よりもそこに集まる人がよかったです。
経営工学はまだまだ知名度の低い学問なので、それを調べて見つけるだけの情報収集力があり、同じようにビジネスについて学びたいという意識高い友達が多いです。
実習のグループワークでは、そう言った友達と研鑽できる日々は楽しかったです。
もし、身の回りに大学受験をする知人がいたら、経営工学をおすすめしてはいかがでしょうか。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。