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コロナによって加速された新時代で生き残るためのマーケティング戦略①

皆さん、こんにちは。宮口紫苑(しおん)です。

本記事では、私の小売店におけるコンサルティング経験をもとに、コロナによって加速された新時代で生き残るためのマーケティング戦略について書いていきます。

主に、小売業かつ中小企業向けの内容になるかと思います。

私自身、ある小売店のコンサルティングを行い、2020年7月から2021年7月にかけて売上を約3倍になりました。マーケティングを担当しましたが、多くの方の努力があってこその実績です。

今回、様々な情報をもとにその要因や、今後のマーケティング戦略について考察していきます。

下記の書籍『「顧客消滅」時代のマーケティング』の内容が、まさにやってきていることそのものだったため、執筆するにあたりまして、非常に参考にしております。

コロナによる小売業や中小企業への影響

経済産業省のデータをもとに小売業がどうなったか見ていきます。

2020年上期の商業販売額は前年同期比マイナス10.6%減少して、約255兆円でした。うち約7割を占める卸売業は前年同期比マイナス13.0%、約3割を占める小売業は同マイナス5.3%の減少でした。
<引用:経済産業省>
小売業について業態別に見ると、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンター、スーパーでは前年同期より販売額が増加し、百貨店、コンビニエンスストアでは前年同期より販売額が減少しました。
<引用:経済産業省>

コロナの影響により、百貨店を中心に小売業の売上が減少していることがわかります。

続いて、中小企業庁のデータから中小企業はどうなっているのかを見ていきます。

小規模企業白書によると、中小企業のうち、新型コロナウイルス感染症による企業活動への影響が継続していると回答した企業が71.3%でした。

金融支援の拡大や持続化給付金によって倒産は免れているものの、経営難の中小企業は多いようです。

一方、どういう中小企業が売上を維持しているのでしょうか。

小規模企業白書によると、中小企業は、地域とのつながりは感染症流行後の売上げ維持へ貢献しているかという質問に対して、63.1%が貢献していると回答しております。

つまり、日頃から地域とのつながりを大事にしている小規模事業者は感染症流行下でも地域とのつながりに支えられ、売上の維持にもつながっているといえます。

コロナ渦に消費者が求めるもの

どういう企業・店舗がコロナ渦でも生き残っているのか、またそこから消費者が求めているものは何でしょうか。

上記の経済産業省のデータで、スーパーマーケットの売上がコロナの影響をあまりうけていないことから、生活必需品となるものはコロナの影響をあまり受けないと考えられます。

書籍『「顧客消滅」時代のマーケティング』によると「不要不急」の商品・サービスがやはりコロナの影響を受けているようでした。

そのような商品・サービスを扱っている企業でも、売上が拡張している店舗の特徴は、「心が豊かになる」ビジネスを展開している会社です。

コロナ渦に消費者が求めているものは、「心の豊かさ」なのではないでしょうか。

私が担当した小売店もまさに「不要不急」の商品を扱っています。

そして、売上を3倍にした要因は、確かに、「心の豊かさ」でした。

次回記事では、「心の豊かさ」のためにどういう方針のマーケティング戦略をとったのか、具体的な施策も交えて書いていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。





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