#こよみ薬膳 #寒露 10/8〜22頃
天から降りる寒気が日に日に増して、草花が纏う朝露も冷えていく頃。次期は早くも「霜降」、露が霜に変わります。
これから迎える寒く乾燥する季節の対策、前回は身に付ける物、今回はお肌のケアについて。
秋は大気が乾燥しやすい季節。その影響を一番受けやすいのは乾燥によわい肺と大腸、皮膚です。空咳が出やすくなったり、腸の潤い不足でお通じが鈍ったり、皮膚がカサカサして外からの刺激に過敏になったり。肺とつながりが深い「悲しみ」の感情も何とはなしに浮かんで心を揺らしていきます。
おすすめは朝晩のお肌のマッサージ。身体の内側にある肺や大腸は皮膚に働きかけることで強くすることができます。昔ながらの乾布摩擦もその効果によるもので、マッサージはそのアレンジです。
お風呂上がりには好きな香りやテクスチャーのボディクリームを使ってゆっくりとケアを。自律神経にも働いて心も呼吸も落ち着きます。自分を大切にあつかったり、そばにいる大切な人をいたわったり、手のひらはからだにも心にも良く効きます。
朝は手足を少し速く力を入れてなでてみて。日中体表でバリアの役割をしているエネルギーや栄養は寝ている間体内に戻って休養しています。日の出が遅く寒い季節はバリアの再起動もゆっくりなので、出掛ける前に少し刺激を与えて起こしてあげると風邪予防にもなります。今から習慣にしておくと春の花粉症対策にもなりますよ。
今日のお菓子、菓銘は「衣かつぎ」。里芋を皮付きのまま蒸して最後に皮を少しむいた料理ですが、その名はむかし高貴な女性が外出する際に顔を衣で覆っていたことに由来するそう。里芋のような白くてツヤのある柔肌に憧れます。
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