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こよみ薬膳 #穀雨 4/20〜5/4頃

穀物を潤しはぐくむ春のやわらかい雨、百穀春雨が降る頃。暖かさが安定しはじめ地域によっては田植えに向けて苗がぐんぐんと育つ時期。春の土用。

少し遡りますが2日前は旧暦三月三日、上巳の節句でした。日本では雛祭りや桃の節句として知られていますが、起源は古代中国にあります。

災厄や穢れを祓う日として萌え出る若草を踏み分けて川に入り禊を行う行事に由来します。踏青(とうせい)と呼ばれ、川辺では酒を酌み交わしたことからのちに野遊び、春の散策として親しまれた風習になります。古く日本の宮中で行われた曲水の宴もこれに由来し、それが発展して雛祭りにつながっています。

折しも次の立夏までの約2週間は春の土用にあたり、季節の変わり目としてこころやからだを労わったり身の回りを整えたりするのに適した時期。

この時期のおすすめはピクニック。新緑に包まれながら野山を歩き、きれいな空気をからだいっぱいに吸い込んで、おいしいお弁当を食べる。自然の中でからだもこころもほぐれる時間を過ごすのが何よりの養生です。

今回のお菓子はその名も「青を踏む」。よもぎは邪気を祓うものとして菱餅の緑や草餅に使われますが、漢方では艾葉(がいよう)とよばれ、温経止痛・散寒止痛・安胎の効能から婦人科の要薬として重用されています。

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