こよみ薬膳 #立春 2/4~18頃
立春、二十四節気のはじまりです。
梅の花がほころびはじめる頃。
寒さがつづく中にも春の気配を感じます。
「暦の上では春ですが」とはよく言われますが、
実際、私たちの目には見えない雪や土の下では
すでに生き物がそれぞれの春に向けて少しずつ、
でも力強く動きはじめているのだろうと思います。
一方、私たち人間のからだはまだ冬モード。
寒さから身を守るためにからだを縮めていますが、
自然界はいのち芽吹く春本番に向けてどんどんのびやかさを増すとき。
この硬さとのびやかさのギャップは体調や心のバランスにも影響します。
はじまりの春だけに気持ちだけが先走ってしまい
からだが追いつかないということも起こりがち。
ぎこちないからだにもどかしくもなりますが、
凍てついた扉はそのうち太陽の光が溶かしてくれます。
無理にこじあけるより自然とひらく時が来るのをゆったり待つ方が、
扉がひらいたあと、いざ進むときにこそ力が使えるはず。
からだに春が来るのをお知らせしてあげることもできます。
晴れて寒さがゆるむ日は早起きして、
やわらかさをふくみはじめた太陽の光を浴びながらゆったりお散歩、
からだをうんとのばしたりほぐしたりしてみるのもいいですよ。
楽しい話ができる人を誘って朝ごはんに出かけるのもおすすめです。