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こよみ薬膳 #小満 5/21〜6/5頃

あらゆるいのちの伸びゆく力が満ち満ちる頃。麦の穂も一段とふくらむ麦秋、実りのとき。

この時期もうひとつの実りはなんといっても梅。店頭にも青梅が並びはじめましたね。真夏の暑さ対策に今年は梅シロップを漬けませんか?

「酸甘化陰」といって甘酸っぱいものは陰液、からだの潤いになる体液をつくってくれます。汗をかく暑い季節に酢の物やマリネ、はちみつレモンなどが自然と欲しくなるのはからだが潤いを必要としているからなんですね。シロップをつくるときは定番の氷砂糖を使うと梅とダブルで潤いを補ってくれますよ。

さらに梅やレモンの酸味には収斂作用があるので汗の出過ぎを抑えます。中医学では汗と一緒にエネルギーも出ていくと考えられているので、汗のかきすぎによる夏バテや疲労、熱中症の予防にぴったりです。

ただし、汗をかきにくい、むくみやすい、雨の日に頭痛やめまいが起きやすい、おなかが弱いなど水分代謝が弱い人は要注意。湿度の高い梅雨や真夏は特に、酸味の収斂作用や糖分の保水力で余分な水分を溜め込みやすくなる場合もあるので控えめに。または旬の新生姜を足して発散する力を補うのがおすすめです。梅干しに合わせるなら青じそも。

今回のお菓子はういろう製の『青梅』。すべらかな肌質やほわんとした存在感も本物の梅の実そっくり。おしりの青みのグラデーションがまたなんとも。
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