5/1〜4 穀雨のお菓子②『花の王 -はなのおう- 』
提供: 5/1〜4
菓銘: #花の王 -はなのおう-
薯蕷練切(山の芋使用) | 白こし餡
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春も終盤へ。晩春から初夏にかけて大ぶりの華やかな花を咲かせる牡丹を山の芋をつなぎにした薯蕷練切で映しました。中は手亡豆の白こし餡です。
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牡丹は原産地の中国では国花として愛され、古くから文学や芸術の中に姿が描かれました。丸みの美しい蕾も、幾重にも重なった花びらが開いていく様も見事で、別名も「花王」「百花の王」「富貴草」「名取草」「二十日草」など豊富です。
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牡丹に次いで咲く芍薬も見分けにくいほど似ていますが、前者は樹木で葉がギザギザ、後者は草の花で甘い香りがするなど似て異なるもの。とはいえ、どちらも根は漢方の生薬としてよく使われる才色兼備なありがたい植物です。
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◎季節の一句
『一花百花 (いっかひゃか) 天衣 (てんえ) なびかせ牡丹花』
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牡丹は五月の初め大輪の花を咲かせる。その豪華さから百花の王とされるが、寿命は短く落花にも風情がある。天衣(てんえ)は天女の着る衣服。あまのはごろもである。牡丹の花びらに天衣を重ね、儚く散る姿に天に帰る天女を見る。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気 #穀雨 #春の土用 #牡丹