4/20〜5/4 穀雨のお菓子『藤波 -ふじなみ-』
提供: 4/21〜5/4 (4/25はお休みです)
菓銘:#藤波 -ふじなみ-
薯蕷きんとん(山の芋使用)| 小倉餡
晩春の風にゆれる藤の花を薯蕷きんとんで映しました。中は丹波大納言小豆の小倉餡です。
藤は生命力が強く、樹齢千年を超える木もあるのだとか。蔓を伸ばして繁殖していく様から長寿や子孫繁栄、連なる花房を稲穂に見立てて豊穣を表すなど縁起の良いものとして好まれ、家紋や衣服の文様などにも使われています。
春の雨をたっぷり吸い込んで瑞々しい青さを湛えはじめた山々。藤が好むのはそんな水はけが良く保水力もある山のような土壌だそう。しばらくすると山中ではたおやかな藤棚とはまたひと味違う、野趣あふれる佇まいの自生の藤に出会えます。
*阪急岡本駅の北側の木にも咲きます。神戸三宮行きホームから眺められます。
◎季節の一句
『春の宵柔らかき闇はべらせて』
春の宵とは、春の一日が暮れて、まだ夜の更けないころである。わたしのからだを柔らかく包む闇は、どこかくつろいで、はなやかでかすかに草木の甘い匂いが溶け出している。
作:志田円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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