【ドイツ】インフレの現状と生活
ドイツ在住16年のバイオリン講師・田中詩苑です。
今日は世界的に話題になっているインフレ(物価が上がり続けること)についてお話しようと思います。
実際去年と比べてどれくらい料金が高騰しているか
実際、去年(2022年)と比べてどのくらい料金が高騰しているでしょうか?
私は2011年から家計簿をつけているのですが、その記録によると
光熱費(電気ガス水道)+共益費で、年間 2003.43ユーロ(月額 約166.95ユーロ)支払っていました。
(現在のレートで年間 約28.2万円、月額 約23,500円)
共益費はアパートの共用廊下、階段の階段の清掃などの費用です。
2023年現在、私は月額173ユーロ(約24,000円)を支払っていますが、毎年5月頃に、過去1年間に使った電気水道代や値上げに合わせて値段調整がされるので、少し変わる可能性があります。
家計簿歴10年以上になりますが、今まで一番高かった月額は198ユーロ(約28,000円)でした。
ドイツ・ハンブルク冬の気温について
特にガス代の高騰が世界的にも話題になっていますが、ガスをよく使うのはもちろん冬です。
ドイツは寒いイメージがあると思いますが、私の住んでいるハンブルクの冬の気温は以下の通りです。
(最高気温 / 最低気温)
【11月】7.3℃ / 2.3℃
【12月】3.9℃ / -0.6℃
【1月】2.2℃ / -2.6℃
【2月】3.1℃ / -2.5℃
【3月】7.4℃ / -0.3℃
参考リンク:https://www.beste-reisezeit.org/pages/europa/deutschland/hamburg.php
16年ハンブルクで生活して感じることなのですが、11月あたりから、ダウンコートを着る季節が始まります。
4月ぐらいから着なくなるので、11月から3月までを冬の気温の参考とさせていただきました。
私は千葉の出身なのですが、冬に日本に帰ってくるたび、いつもとても暖かく感じています。
コロナを最後に日本の冬を堪能できてないので、年末に日本へ飛ぶことが今年の目標になっています!
ガスをあまり使わないようにするための工夫
YouTubeなどインターネット上では節約に励む方が多く見受けられるのですが、私は現在、ガスと光熱費の節約を厳格には行っていません。
その理由は二つあります。
まず一つ目は、現在節約が必要な経済状態にいないことです。
自己紹介に書いてある通り、私は2020年1月以前は私立の音楽学校で働いていました。
その頃の年収は、現在の年収の約3分の1ほどしかなく、家賃の高さもあって、日々カツカツの生活を送ってました。
私がもらっている「Tarifvertrag für den Öffentlichen Dienst」は毎年、従業員に対する総支給額の見直しがされており、私の階級では、毎年月々の手取りが約50ユーロずつ増えています。
インフレに合わせた給与調整のおかげで、物価高の世の中でも、普通の生活が送れることに感謝しています。
二つ目は、健康への投資という考えです。
私は今年35歳で、独身で一人暮らしをしています。
様々な価値観がありますが、時間とお金を自分だけに自由に使えることが独身最大のメリットだと感じています。
私の勤めているハンブルク公立音楽学校は、バイオリンレッスンだけではなく、年30時間の研修発表会、保護者面談、会議、バイオリン検定テストなどの行事が多く、とても忙しいです。
私立音楽学校で働き、カツカツの生活を送っていた頃は、食費や生活費の節約をしすぎて、仕事に出られないほどの肌荒れを経験したこともありました。
一人暮らしで自分を守れるのは自分しかいないですし、節約により健康を損なってしまうと、逆に仕事ができず収入が減ってしまい生活ができなくなってしまいます。
だからこそ節約をせず、あえて通常に電気水道ガスを使い、光熱費の削減は行っていません。
インフレで物価はどれくらい上がったか?
ドイツに住み始めた2007年から2009年まで、私はアーヘンという町に住んでおり、その頃と現在を比較してみたいと思います。
当時住んでいたアパートの近くに「Lidl(リドル)」という、安さでとても有名なスーパーマーケットがありました。
ドイツではデビットカードでの支払いが主流なのですが、当時の私は現金で支払うことが多かったです。
帰り道にそのスーパーを通るため、小さい買い物をすることが多く、その中でよく覚えているのが、1リットルパックの牛乳です。
当時は50セント(約70円)硬貨1枚で、数セントもしくはセールの時は10セントくらいのお釣りが返ってきました。
50セントしか財布に入っていない時は、牛乳1本だけ購入してることも多くありました。
現在は安いものでも牛乳は1ユーロ(現在のレートで140.8円)を超えているので、15年前は約半額で買えたということになります。
牛乳だけでなく、全ての物が値上がりしているのは間違いなく、個人的には特に肉や魚の値段が1.5から2倍くらいに増えているという実感があります。
インフレに関して気をつけていること
最後にこのインフレに関して、私が気をつけていること…
それはとてもシンプルで、本当に必要で欲しいと思うものを買うということです。
私は服が趣味で好きなブランドがあります。
ただそのブランドの服は高価な為、1年に1着までと決めて買う代わりに、値段に振り回されないで本当に欲しいと感じたものを買うようにしています。
値が張る代わりにデザインや品質が良いので、私はその服を、コンサートや演奏の動画を作るときに着用していて、それによってモチベーションも上がるのでとても役立っています。
(↓2021年購入のワンピース着用で演奏収録したリンク)
また定年を迎えても健康的な生活が送れて、バイオリン業を続けることも将来の目標の一つになっています。
その為、私の今のスタンスとしては今を楽しみつつ、将来に困らない貯金も行っていこうと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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