初めて来た国に住んで2年経った
インドネシアに来たのは、2022年の4月のあたま。大学の卒業式から2週間後くらい。そして今、約2年が過ぎた。
東南アジアのどこの国にも行ったことがなくて、初めてがインドネシア。そのまま住んで、結局乗り継ぎ以外はまだほかの国には行っていない。せっかく2年だし、なんかふり返るために書こうかな~と思って、目次から書くぞ!なんて思っていたけれど、大して変化していない気がする。
いや、そう。変わっていない。生活スタイルは、自分がごぎげんに過ごすためには…みたいな視点では変えているけれども、たぶん日本でも同じことをしている。インドネシア語はそんなに話せないし、家で調理するものはほとんど和食だし、仕事はばちばちに日本人としているし。
だから、もしかしたら自分が感じている変化や変化していないことは、海外に住んでも、日本に住んでも同じだったのかもしれない。でも、一応残しておこう。
変わったこと
日本が大好きになった
もともと、日本の文化や歴史は好きで、場所によって食べ物や文化、景色は全く違うし、人も違う。そういう違いを楽しむのが好きだった。どこに行ったってきれいだしね。
でもそこから、さらに好きになった。
やっぱり季節の移り変わりってすんごく美しいと思う。そしてそれを楽しめる文化があることも美しいなって。花や草木や陽の光の違いが、匂いで分かるくらいに無臭できれいなところもね。美しいね。
いろんな記憶が季節とともにある。
さくらんぼ飛ばし対決をした中3の修学旅行は少し肌寒くて一枚羽織る季節だったな、確か熱くなって途中でTシャツになったんだっけ。
通学路の途中にある小さな歯みたいな形がある通称むし歯公園の近くに咲く金木犀の香りを小学生のときは楽しみにしていたな。
雪合戦をして全身びしょぬれになって、乾かしている間は半袖短パンの体操服で過ごしていたら風邪をひいたんだっけ。
時間の変化を季節の変化と一緒に記憶に刻む。カレンダーを見なくてもなんとなくの季節は分かるし、どれくらいで次の年に変わるかもなんとなく分かる。
実はそれって面白いことだと思わない?
それを「花曇り」「菜種梅雨」みたいな言葉で表現しているのも。
全部ひっくるめて大好きになった。
和食をよく作るようになった
お店で食べる和食の味はちょっと違う。しおんの好きな和食とは少し離れていて、味が濃ゆい。だから自分で作ることが増えた。
自分で作ると好きな味で好きな具材で作れるから。
日本にいたらやっていなかったであろう出汁をとることや1から作ることも増えた。値札とにらめっこして諦めている食材や調味料を自分で作るようになった。そのおかげで、レパートリーも増えて、多少料理はうまくなったと思う。
インドネシア料理をよく食べるようになった
人生でインドネシア料理を食べたことはなかった。というかインドネシア料理という料理があることも知らなかったし、もちろんどんなものかもわからなかった。
でも今は食べる。割と日常的に。
それもおいしいんだよな~。最近好きなのは、nasi jerukっていうガーリックライスみたいなのと一緒にアヒルを食べること。アヒルの胸肉がおいしいの。おすすめ。
体調を崩すことが減った
日本ではよく季節の変わり目に風邪をひいていて、それがなくなった。だってずっと夏だから。ずーっと好きな夏が続いているから、ずーっと元気でいられる。
6時ごろに昇る太陽と一緒に起きて、18時ごろに沈む太陽と一緒に活動を終わりにする。布団から出られなくてむずむずと二度寝してしまうことがなくなったのもうれしいな。
とりあえず考えずにやってみよ~となった
元から新しいこと、やりたいことを行動に移すのは苦手ではなくて、勇気は出さなくともできるタイプだった。
それがさらに増したと思う。
上手くできないから人前に立つのはな…と思っていたダンスバトルに出てみたり、誰も知らない(知っているはずもない)カフェで知らないインドネシア人と交流したり。人のつながりがで何かをすることが多かった日本生活から離れて、何もないところに行くことにも壁を作らなくなった。
とりあえずやってみて、嫌だったらやめればいいやって。
軽い気持ちになったのかも。
変わらなかったこと
休日はあんまり外に出ない
疲れちゃうからね。割とインドアなところが強い。
おもしろいんだけど、一日はぐったり休んで人に会わない日がほしい。
それは変わらないし、変えられない。
自分の好きなことはそのまま
カメラ、料理、読書。趣味と言える趣味は変わらず。
調味料は変わったし、作るものは和食が増えた、読書は教育系の本を読むことが増えた、カメラでは日常を撮るようになった。
でも全部今も楽しくて、大きくは変わらず。
むしろさらに楽しむようになたのかも。えへへ。
よく分からないこと
友だちに会ったり連絡をしたり
海外に住んだから減ったのかもしれないし、社会人になったから減ったのかもしれないし、でもオンラインで連絡をしやすいから増えたのかもしれないし。
そもそも元からLINEとかのツールで連絡をするのは好きじゃないから頻繁にしていなかったし。
社会人になるタイミングで海外に来ているから、変化のきっかけがどこにあるのか分からないんだよな~。どうなんだろうね。
お金の使い方
あんまりお金は使わない方らしい。ほしいものはあんまりないし、高いものには興味がない。自炊しているし、屋台のごはんも食べるし、メイクやアクセサリーに興味はないし、、、生きるための最低限の費用がかかっているだけ。
でもそれは日本にいたら増えていたのか、減っていたのか、海外に住んだからどうなのか、なんなのか、分からん。
たぶん物欲のなさは変わらずだけど、日本にいたらほしかった~!!っていうものはたくさんあるんだ。インテリアも洋服も。だから分からぬ!!
もう一度最初から住みなおすなら
そこまで後悔はないんだけれど、もしもう一度初日に戻ったら、最初から屋台のごはんを食べておきたかった。お腹壊していないし、おいしい。自分の口には合っていて、からいものじゃなければ基本的においしい。
あとはないかな~。もうだいぶ食べたいものは食べているし、アリやGと生活するのにも慣れたし、基本的にオンラインでいろんなことが済ませられるし。
適応力があると言われることもあるけれど、そういうわけじゃなくて、大きなこだわりが少なくて、テキトーに過ごしていることが多いから、そのままでいられるだけなんだと思う。たまたま海外移住が向いていて、インドネシアが向いていただけで。
でもずっと夏なのはすごくありがたくて、布団から出るのが嫌だな~って思うことはないし、玄関のドアが気が重たくて開けられないこともないし。そういう面では、日本にいるよりものびのびとしていられるのかも。
残りの1年は、もう少し現地の人の暮らしや料理をじっくり見てみたいな。まだまだ楽しむぞ~。