「み」って何よ。
「ひらがな」は漢字をもとにつくられた
ということを、日本人ならデフォルトで知っているものだろうか? 大人になって書道家のママさんに教えてもらい「本当だったんだ」と思った。
一部をおさらい。
あ→「安」から
か→「加」から
さ→「左」から
ちなみに片仮名は
ア→「阿」から
カ→「加」から
サ→「散」から(1~3画まで)
あの…ヒトツ、質問いいですか?
平仮名と片仮名で語源一緒じゃないって、何?ま、いいけど。
こどもと暮らしていると、名前をひらがなで表記する機会が必ずある。
例えば「しおみ」の「み」。ある日、「み」をじーーーっと見つめていて突然、本当に突然「何、この字。」と口に出して言うほど「何!?」となったことがある。一度や二度ではない。
そうなったら、もう名前の一部だなんて思えない。人それぞれに文字にも個性があるので、自分以外の人が書いた「み」なんて、もっと「なに?これ…。」となること請け合いだ。
こういう現象を「ゲシュタルト崩壊」と呼ぶのだとイイ大人になってから知った。「み」に向って「なにこれ!」と焦っているダサい様が、そんなカッコイイ言葉で表現されるとは…だ。
そして今日も、シングルマザーのお友達と話しをしていて思い出したのだ。「ゲシュタルト崩壊」のことを。
彼女が現在お付き合いしているお相手、彼が自分のことを好きだなぁという漠然とした確信がある。ただ、それだけで深くは考えない。一方それまでお付き合いをしていたお相手、彼は自分のことを好きだなぁといつも感じていた。そして、なんで私を好きなのかなぁ?としょっちゅう考えていたと言うのだ。
「好き」「好き?」「好き!?」
「好き」ってなんだっけ?
どういうことを「好き」っていうんだっけ?
これはもしかして、ある種「好き、をめぐるゲシュタルト崩壊なんじゃない?」という話に派生し、かのシンママは気持ちよく納得してくれたのだった。ま、それは「そうかもー」程度で完結するとして。
実際「好き」という言葉が持つ意味は力量はなんぼほどのもんじゃ?と追究したい。「好きに理由はいらん!」という甘酸っぱい話では終わらせんぞ!謎の熱量で話は続いた結果…
「この人はなんで私のことを好きなんだろう?」と考えてしまう人のことは実は好きじゃない。そこには「私はそんなに好きじゃないから申し訳ないな…。」みたいなバツの悪さがうかがえる。
また、
「私はなんでこの人のことを好きなんだろう?」と考える相手のことはめちゃくちゃ好き「好き」のゲシュタルト崩壊っぷりもさることながら、「好きなもんは好き!」としか言い表せない甘酸っぱさがあるではないか。イイ大人が言うてるけどしっかり甘酸っぱい。
ということでお開きとなった。
女子はいくつになっても恋の話で盛り上がる…とシアワセな気分になった。