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おしゃべりと寿命の関係
「10分ほどでイイから、おしゃべりやめて、しずかーにしといてくれる?」
耐えに耐えた末、3人の我が子達に懇願することがある。 「母にしばし静寂の時間をおくれ!」と…。
「ちょっとだけ黙っといてくれる?」
これは新婚時代、父が母に行った言葉だそうだ。酷似!父が仕事から帰ってホッとしたところに、待ってました!とばかりにマシンガントークする母…目に浮かぶ。父のことだから努めて優しく伝えたとは思うが、新婚時代に夫からコレを言われたら…母はさぞがっかりしただろうな、なんて殊勝なことも思った。
その後、姉が生まれ、やがて私も生まれ、父が亡くなるまでの女三人(母・姉・私)の彼に対する共通の印象のひとつとして「物静か」がある。「無口」とか「不器用」とか高倉健さん的な要素をひっくるめて「物静か」としておこう。
人は一切しゃべらないと2年で死ぬらしい。また、一生涯にしゃべる量は決まっていて、しゃべり切ったら死ぬ…という話も聞いたことがある。
無口だったはずの父は、家の外でめちゃくちゃ雄弁であったのだろうか!?とは思わない。きっと、しゃべる量が人それぞれに異なる量と与えられている…ということなのだろう。じゃないと姉さん女房の母が父より長生きするなんて!
私は周りの人からみてどうだろう?おしゃべり?物静か? 親しい人たちにちょっと訊いてみたくなった。