for serendipity1071 「いよいよ働かなければならぬ世になりぬ」
鶴見太郎さんの『柳田国男-感じたるまゝ』(2019)より。1945年(昭和20)8月11日、切迫する戦況を聞き、終戦が間近に迫っていることを知ったようで、自身の日記に「いよいよ働かなければならぬ世になりぬ」と記した。(263p)
第7章の冒頭のことば、メモしておきましょう。
占領期の数年間とは柳田が一人の保守主義者として力量を問われた時でもある。それは戦前戦中からの蓄積とともに、動揺することなく敗戦を見据え、これから民間において求められるもの、或いは何に警戒をすべきかについて的確に論じることでもあった。(263p)
「いよいよ働かなければならぬ世になりぬ」って、僕らへのメッセージでもあるような気がしてきます。