for serendipity1169 本屋とは「敗者のための空間」である
出版評論家ハン・ミファさんの本『韓国の「街の本屋」の生存探究』(2022)のなかにある解説・石橋毅史さんのコメント欄より。
以下、解説の石橋毅史さんのコメント。
京都の書店「ホホホ座」の店主・山下賢二さんは、その著書『ガケ書房の頃』(夏葉社、2016)のなかで、本屋とは「敗者のための空間」である、と断言している。それだけが本屋の役割ではないけど、非主流、敗者、少数派、変わり者・・・そういう存在に寄り添えない本屋に魅力はない。(37p)
本屋とは「敗者のための空間」である、とは新鮮なことばでした。そうだったのか。いっそのこと、「敗者のための書店」とか掲げてもいいかもですね。「非主流、敗者、少数派、変わり者のための書店」。いいですね!本当に書店が消滅しないようにしないと、と思います。
京都市内に住んでいたころ、本屋さんの世界で有名な「恵文社」が好きで一乗寺を選びました。少し歩くと、そのころ、「ガケ書房」もあり。車が壁に突っ込んだような店舗の外装デザインに驚いたことを思い出します。