for serendipity870「ギビング・プレッジ(贈与の誓い)」
鶴見済さんの『0円で生きる~小さくても豊かな経済の作り方』(2017)より。1章「貰う~無料のやり取りの輪を作る」の章末に「贈与経済とは何か?」というレクチャーページがあります。その中で出会ったのが「ギビング・プレッジ」というコンセプトです。
「ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットという世界一、二位を争う大富豪が主導する〈ギビング・プレッジ〉(贈与の誓い)という活動がある。この二人からの呼びかけに応じて、大富豪が死亡時までに資産の半分以上を寄付することを表明するもので、そのサイトには100人を超える大富豪の寄付宣言が掲載されている。日本には見られないこうした傾向は、やはりこの歴史的・宗教的背景があってこそのものだ。」(36p)
思い出すのが、在野のキリスト教思想家・内村鑑三の明治27年の講演録『後世への最大遺物』にあることば「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か、事業か、思想か」です。28歳のとき、このことばに出会った僕は「金・事業・思想」の3択なら「思想」しかないなと思ったのでした。「ギビング・プレッジ」(贈与の誓い)の思想版ができないか。そんなことを僕は思っているのでした。
→関心のある方は拙著『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』(京都新聞出版センター、2023年3月刊)の「G(ギブ・ギフト)100」というコンセプトをチェックください。
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