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siomemo867「言葉の海へ」
古典的編集手法AtoZを探究するなかで、レキシコグラファー(辞書編纂者)に関心を持つようになりました。2023年は2冊の辞書編纂系の良書と出会うことができました。中世ラテン語に関する『100年かける仕事』と、オックスフォード英語辞典(OED)についての小説『小さなことばたちの辞書』です。あれから1年。以前から読みたかった高田宏さんの『言葉の海へ』(1978)をようやく手に取りました。17年間を費し、明治24年にわが国初の近代的国語辞書『言海』を完成させた大槻文彦さんの熱情に学びます。