塩見直紀の試行(039)「半農半Xデザインブック」
半農半X研究所の塩見直紀が試みてきた小さな100個(本、ワークブック、ワークショップ、ツーリズム、コレクション、コンセプト、法則など)を紹介しています。
2006年ころでしょうか、京都市内のお寺で開催された「だんのういち」でのトークショープログラムで、「半農半X」について話しました。半農半Xという生き方を知った京都市内在住の30代の女性が僕にこう声をかけてくれました。「綾部でワークショップとかされていますか?」。この言葉がきっかけで始まったのが「半農半Xデザインスクール(以下、XDS)」(1泊2日型)です。
XDSの記念すべき1回目は2007年の節分~立春の良き節目の日に、母校の旧豊里西小学校(綾部市里山交流研修センター)にて1泊2日で開催。その後、芝原キヌ枝さんの農家民泊「素のまんま」を会場におこなってきました。
定員は7名で、途中から年齢制限を加えたりしました。半数は首都圏からの参加。男女比は女性が6割くらいで、一番多いのは33才前後だったように思います。参加費は1泊3食付きで、15000円(途中から18000円)でした。綾部駅集合で、ここまで交通費は別途です。
XDSのワークショップで使うために作ったのが、書き込み式のワークブック「半農半Xデザインブック」(2008年11月刊)です。写真は「半農半Xデザインブック」の目次の1部ですが、ワークを10問掲載したりしています。
XDSでは、事前の宿題があって、「人生年表」「自己紹介グッズ」「人生で叶えたいこと」を書いてきてもらったりしました。当日は、各自が好きな場所(縁側、木の下、河原など)でワークブックに向かい合い、書き込んでいき、しばらくしたら参集して、書いたことを分かち合います。1泊2日の濃いひとときでみんな仲良くなっていきます。ほんとうにたくさんの方が綾部まで足を運んでくださいました。
パンデミックのいま、合宿型のワークショップはしばらくできない時代となっていますが、まだまだしばらくは、自分と向き合うことが大事な時代だと感じています。