for serendipity877「それまでの小説家の革新と小説の革命を視野に」
芳川泰久さんの『謎とき「失われた時を求めて」』(2015)より。
プルーストの何が偉大なのか? 私が思うに、この作家がほかのだれよりも抜きん出ているのは、小説や詩に対する目の確かさにほかならない。いささか奇異に聞こえるかもしれないが、プルーストほど、小説が読めた小説家はいない。(はじめに 10p)
この小説家(プルースト)が常に「小説を書く」という位置に身をおいて読むことにより、小説にとって画期的なのは何かを常に考えてきたことが見えてくる。プルーストほど、それまでの小説家の革新と小説の革命を視野に収めた者はいない。(13)
それまでの( )の革新と( )の革命を視野に。僕ならどんなことばを入れるだろう。
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