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for serendipity811「無知を可視化する装置」
内田樹さんの『街場の成熟論』(2023)所収の「図書館の戦い」より。一生のうち、読める本はがんばってもほんのわずかで、出版されていることさえ知らない本だらけでということを特に図書館に行くと感じます。内田さんいわく「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である。自分がどれほどものを知らないのかを教えてくれる場所である。だから、そこでは粛然と襟を正して『寸暇を惜しんで学ばなければ』という決意を新たにする。図書館の教育的意義はそれに尽くされるだろう。」(275p)