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siomemo1152「語るボルヘス-書物・不死性・時間ほか」

ミシェル・フーコーは『言葉と物』(1974)の序文冒頭に、ホルヘ・ルイス・ボルヘスのテキストのなかに「シナのある百科事典」というのがあり、そこには「動物は次のごとく14に分けられる」と書かれている、と紹介しています。

(a) 皇帝に属するもの 
(b) 香の匂いを放つもの 
(c) 飼いならされたもの 
(d) 乳呑み豚 
(e) 人魚 
(f) お話に出てくるもの 
(g) 放し飼いの犬 
(h) この分類自体に含まれているもの 
(i) 気違いのように騒ぐもの 
(j) 算えきれぬもの
(k) 駱駝の毛のごく細の毛筆で描かれたもの 
(l) その他 
(m) いましがた壺をこわしたもの 
(n) とおくから蝿のように見えるもの

ボルヘスとの出会いはここからですが、いつか読まなきゃと思いつつ、ようやく『語るボルヘス-書物・不死性・時間ほか』(2017)を拝読です。

僕には以前から気になっていること(飲茶さんの『史上最強の哲学入門』(2015)のレヴィ=ストロースのところに書かれていた「東洋における歴史」の記述法の違い、90ー93p)があります。出典等は書かれていないのですが、その出元はボルヘスのテキストにあるのではないかと、『語るボルヘス』を読むながら、感じた次第です。




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