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siomemo1033 「あいたくて ききたくて 旅にでる」
山の村や海辺の町を歩いて、民話を求める旅を50年も続けて来られた「民話採訪者」・小野和子さん(1934年生まれ)の本『あいたくて ききたくて 旅にでる』(2019)に出会い、拝読。『宮本常一と民俗学』を読んだあとで、良書リレーに。哲学者・内山節さんの本のなかで、昔はお金に困った人がいたら、山の中で暮らさせて、山には食べものも豊富にあり、資源を換金化し、お金を得て再生できる話が載っていて驚いたことがあります。この本にも「里では食えなくても、山では食える」「食えなくなったら、里のおばを訪ねるな。山へ行け」(232p)とありました。小野さんが自分でつくられた自身の肩書「民話採訪者」。すてきですね。