siomemo1009 「プチ革命 言葉の森を育てよう」
「言葉やコンセプト」の可能性を探る者として、「言葉の森を育てよう」ということばはひかれてしまいます。働き方研究家・西村佳哲さんからのお声かけで「自分の仕事を考える3日間」(2009、奈良)に僕もゲストで登壇させていたいたのですが、3日間あるイベントのゲストの1人がドリアン助川さんでした(※同名の本が2009年、弘文堂から出版化されています)。岩波ジュニア新書は1979年の創刊。僕が中学、高校のとき、この本に出会っていたらと思えた1冊でした。ドリアン助川さんいわく「まず、あなたの好きな分野をひとつ決めて下さい。そして片っ端から、そこに現われる名詞(外国語であれば動詞)をあなたの言葉の森に植林していって下さい。その分野ではだれにも負けないほど木々の数を増やしていくのです。するといつか、うっそうとした豊かな森が呼吸していることに気付く日が来ます、そうなれば、あなたの背中を押してくれる風が吹き出すのはもうすぐです。混迷の時代ではありますが、ボクらは資本なしで、しかしもっとも強い人類の味方と歩を合わせ、乗り越えていくことができます。乗り越えるだけではなく、ボクらはそれぞれが、その歩みのなかでオリジナル・ワールドをつくっていけるのです。それは、生まれてきて良かったと思える人生を自ら手に入れることでもあります。」(241ー242p)といいます。そのころの僕は写真、カメラにはまっていたのでその世界の名詞をノートに書いていたらどうなっていたかな。「名詞の森」というメソッドは、齋藤孝さんのメソッドである「偏愛マップ」クラスのすぐれた技ではないかと思います。