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for serendipity1122「作家にはどうしたらなれるんですか」

俵万智さんの対談集『日本語はすてき』(1993)にある作家・渡辺淳一さんのことば。

表現者というのは、果てしない精神の破廉恥というか、開き直りというか、全部内情を吐露する勇気が必要で、世間的な善悪とか、倫理とか、常識の枠にいてはろくなものは書けない。まれに僕に、作家にはどうしたらなれるんですかなんて聞く人がいて、文章はどれくらいうまければいいのかとか、技法的なことを聞こうとしているんだろうけど、そんなことより、こんなことを書いても平気という開き直りができたときに、作家は成立しちゃうわけでね。(148p)

 



 





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