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for serendipity907「ものごとに名前をつけること。その言葉を世の中に広めること。それは、社会を変える突破口になるんだ」

荻上チキさんの『社会問題のつくり方~困った世界を直すには?』(2023)chapter 4「伝える」の章、キーワードの1つ「概念をつくる」より。以下、70頁全文です。

概念について、考えてみよう。

「人権」「市民権」「自由」「平等」
「ハラスメント」「ヘイトスピーチ」「教育格差」「学歴社会」
「男女平等」「障害者差別」「人種差別(レイシズム)」
「ジェンダー」「女性参政権」「気候危機」「性的同意」

概念は、体験に、光をあてる。
世界の見え方を、大きく変える。

日常の中で感じた不快や、目指したいビジョンに名前が
つけられると、「これは、こういう社会問題なのだ」と、
認識できるようになる。議論もしやすくなる。

既にある概念を、より正しく名付け直すことにも意味がある。
「痴話喧嘩じゃなくて「DV」、「いたずら」ではなく「犯罪」、みたいに。

ものごとに名前をつけること。
その言葉を世の中に広めること。
それは、社会を変える突破口になるんだ。

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