デザイナーは自分の趣味・趣向をデザインに取り入れてるの?
ここ最近ローソンPBのデザインの話題が尽きないですね。賛否両論ありますが、どんなポイントが見辛いのかとか色々な意見があって「自分が制作する時にも取り入れよう」って気付ける場にもなっていて、非常に勉強になります。
そんな意見の中で気になるものがありました。
「デザイナーで制作物に趣味趣向を反映していない人間なんていないだろ」
それに対してこんなツイートをしました。
今回は上記のツイート内容についてもう少し詳しく書いていこうかなと思います。
お客様の問題を解決するために制作する
デザインってただ単純に「見た目のかっこいいものを作る」というだけではないと思います。お客様の問題を解決するための設計作業だと私は捉えています。
かっこいいものを作れば目を惹きますが、お客様が伝えたいイメージ・意図と噛み合った表現でなければ意味がありません。チラシ一枚、名刺一枚を作るにしたってそうです。
そのため、お客様の要望に限りなく近付けていくと、自然とデザイナー自身の趣味趣向の要素は薄まっていきます。
「おまかせで!」と言われた場合も意見を聞くと……?
お客様側から「デザイナーさんにおまかせで!」「自由に作っていいよ!」と言われることもあります。その場合はデザイナーの趣味趣向を制作物に反映できるかもしれませんね。
しかし、よくよくヒアリングしてみると「こういうデザインはちょっとな〜」「うちの会社ではこの商品がウリなんだよな〜」など、お客様にも成果物に対して求めている方向性がわかることがあります。そのヒントを手がかりに制作のゴールを設定してデザインをしていくと、修正を重ねるうちにデザイナーの趣味趣向は薄まっていきます。
完全に趣味趣向を入れられる場はそうそうない
デザインをする上で完全にデザイナーの趣味趣向で制作できる場面はそうそうないと思います。思いっきり好きな要素を入れられるのは個人制作くらいじゃないですかね。
でも趣味の制作だとしても完全私費の個展をやる際はテーマを設定して制作しますよね。そう考えると100%趣味趣向を詰め込めるのって、自分だけの秘密のクロッキー帳に描く絵ぐらいかもしれません。
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