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仕事終わり即高速バスの旅、焼肉の街として名高い飯田で過ごした美味しい週末の話

日々に組み込む小さな旅

1日目

金曜日の仕事終わり、尽きかけのHPを振り絞り南信州に位置する飯田へ。
昨年の5月に短期で住み込ませていただいていたゲストハウスのオーナー夫妻に会いに行くという名目で、新婚ほやほや独身旅。
結婚生活は楽しいけれど、たまには別々で過ごすのも良いと思っています。

このご夫妻はゆるっとしているように見えて逞しくて、とっても大好きな人たち。久しぶりに遊びに行きますと連絡したところ、バス停まで迎えに来てくれるのみならず焼肉屋へ直行するぞとの返信が。
飯田市は焼肉の街と称されていて、住民に対する焼肉屋の数が日本で一番多いのだとか。それは、焼くしかないです。

わくわくしかない返信

名古屋駅に到着し、バスまでの数分で小腹満たしのしたらばスティックをゲット。中に明太マヨが入ってるやつ、あれ美味しいんだよなぁ。朝も昼もヨーグルトでしのいでいたので、さすがに腹ペコがすぎました。

バスに揺られること2時間。予定より10分遅れで伊賀良に到着。
迎えに来てくれた車には旦那さんのみ。聞けば、ラストオーダーとの兼ね合いで、すでに肉を焼いているとのこと。さすが、逞しい連係プレー。

パチンコ屋さんの敷地内にある(写真は食べログより)

暖簾をくぐると、ひたすら肉を焼く奥さんが目に入る。あれ?お腹大きくない?と思いつつ、女性に対してはなかなか言いづらいあるある。すぐにご懐妊との報告を受けたので、その場はいっきにお祝いムードに。
そして、大皿に盛られたお肉の美味しそうなこと美味しそうなこと。私の結婚も相まって、今宵は宴だ!のテンションでひたすら肉を喰らいました。

肉々しい

ロースの脂は口の中で瞬く間にとろけるし、厚切りのタンはぐぎゅりとした触感が最高。ジンギスカンまであって極上の満足感でした。箸休めの浅漬けは、大根・茄子・きゅうり。長めに切られたきゅうりには茗荷が和えられていて、このお店の粋な計らいが感じられました。

幸福感に浸りつつお店を後にし、3人で車に乗り込む。宿へ向かう道中、旦那さんから「今、腹何分目?」と聞かれ、そうそう、これが飯田なのよと懐古する。なにしろ、そのゲストハウスに住み込んでいた時のまかないはいつも大皿に山盛り。腹10分目まで食べさせてあげたいというお2人(主に旦那さん)の想いから、私はいつも腹12分目くらいまで食べていたのです。

奥さんがチェックイン業務をしている間、台所でてきぱきと手を動かす旦那さん。できあがったのは、なんとも美しいなみなみラーメン。

インスタントとは思えないビジュアル

さすがにお腹はちきれると思いながらも、ラーメン屋さんを営む旦那さんの手にかかればインスタントラーメンとは思えないほど美味しくて、あっという間にたいらげてしまいました。時刻は23時前。罪深さも旨味です。

ビールも飲んで宴の二次会

翌日の約束(道の駅へ行ってから旦那さんのラーメン屋さんへ行く)をし、食後はすみやかに解散。久しぶりの独身時間、好きなようにやりたいようにする夜更かしは、まさに質の良い夜更かしだなと改めて。

2日目

夜更かしのおかげなのかせいなのか、しっかり寝坊。予定よりも1時間遅れの起床だったので予定を入れ替えて道の駅へはラーメン屋さんの後に行くことにしました。
シャワーを浴び、秋色の薄手のニットを身に纏う。タンブラーにホットコーヒーをこしらえていざ出陣。そのゲストハウスにはtakefreeのクリープが置かれているので、久しぶりにミルク生まれを味わう。
祖母の家にもあったなぁと思い、なんだか懐かしい気持ちに。

11時開店のお店だけど、混み合う休日には10時半に開けるとのことなので、そこに合わせて出発。すこし余裕があったので、向かいにある味噌屋さんへお土産の調達に。

蔵には吸い込まれる節がある

以前訪れた際に購入した希釈用の甘酒がとっても美味しかったので、再購入。賞味期限間近の漬け物が安くなっていたので、定価600円が100円に値下がりしていた大根も購入。

そうこうしているうちにラーメン屋が開く時間に近づいたので、お店の前へ。メニューを見ながら何にしようかと迷う時間、大好きです。

まよう

普段からお手伝いをしている奥さん曰く、トッピングのとろろ昆布がイチオシとのこと。とろろ昆布とは……盲点!ということで、即決。
「麺は半分でいいと思うよ、それで他店の並くらいだから」という助言を信じ、迷いつつも半分で注文。もちろん餃子も頼みます。

中指くらいの大きさ

先に届いた餃子、これがもう美味しいのなんの。聞けば、醤油の塩味も加味して控えめに調味しているとのことで、普段は酢コショウで愉しむところを助言に従い酢醤油で。肉厚もちもちの皮につつまれた肉・キャベツ・にらの王道な餡がじゅんわりと肉汁を滴らせる。これだけで定食組める、なんなら餃子屋も開けるぞ……。

麗しきなみなみラーメン

数分後、えもいわれぬ麗しきラーメン様が着丼。大きめのチャーシューがスープに濃厚な脂を艶やかせてくれています。
トッピングのとろろ昆布は旦那さんの実家がある埼玉県から取り寄せているらしく、市販のものに見られるような甘酸っぱい感じはなし。一営業日に出るか出ないかだけど、リピート率はほぼ100パーセントというのにも頷けるくらいのベストマッチでした。そして確かに麺の量は半分で大正解。大盛りを平らげているおじさまがとっても逞しく見えました。

食後は「およりてふぁ~む」なる産直へ。

店ののフォントがかわいい 

飯田へ行けば必ず立ち寄る直売所で、野菜のみならず切り花や民芸品も豊富に並んでいる夢の国です。
最近の物価高の影響でなかなか買えなかった野菜類を調達し、ほくほく。

バスの時間まで余裕があったので、買い物後はゲストハウスともゆかりのある古書店へ立ち寄りました。

古民家を改装した店内

好みの本がたくさん並んでいて、まるで自分の本棚を見ているかのような気持ちになりました。もっと時間をかけて見るためにもまた足を運ぼうと思いました。バスのおともに美味しいアイスコーヒーも手に入れられ、ほくほく気分がさらに増しました。

エンドロール

バスに揺られながらの帰路は、旅のエンドロールです。やっぱり飯田は温かかったなと余韻に浸りつつ、結婚を機に名古屋の温かさも増したなと実感。以前よりも、旅の終わりに喜びを感じるようになりました。
結婚したからこそ、今後も小さな旅を組み込んでいきたいと思います。


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