シェア
sio
2022年6月30日 19:42
法事に向けた準備なんて気が重いことを律儀にできるわけもなく、当日の朝、性懲りも無くバタバタと喪服の用意をした。先に家を出る両親を横目に、一人で身支度を整える。出発の予定時間を勘違いしていたので10分遅れでお寺に到着する。兄の死を受け入れている自分と、受け入れられない自分が交互にやってくる。前者は「子どもや配偶者を亡くした人に比べれば、この悲しみは軽いものだ。どれだけ悲しもうが死んだ人は蘇らない