【イラストエッセイ】 忘れられない言葉
『人の才能や持っているものを
無闇やたらに欲しがってはいけないよ』
大人になる途中で見つけた
忘れられない言葉。
昔からどこか人の持っているものに
惹かれてしまう癖があって
どんなけ欲しがっても
手が届くことはなくて
いつも
自分の手にしているものが
貧相に見えて仕方がなかった
人の輝かしい才能を羨んでは
自分を蔑み
自信や目標を途中で投げ出して
また路頭に迷う
そんな情けない人生を歩んでしまっていた
今も時々
狼のように勢いよく
この感情が襲いかかってくるけれど
そういう時は
この言葉を思い出して
外へ外へと追い返している
欲しがっていいのは
人の持ってるものや才能ではなく
自分の足りない部分とかでもなく
大好きなプリンだけでいいのかもしれない