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【イラストエッセイ】 夜空
久しぶりに夜空を見上げてみました。
この美しい夜空が
皆さんにも見えているのかなと思うと
同じ空の下、繋がりを感じます。
ここにいる優しい皆さんの胸の中で
今日は泣いてしまうかもしれません…
許してください。
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一昨日
猫の白菜を亡くしました。
ずっと心臓が悪くて…
桜が散る頃までは一緒にいられると
思っていたのですが、
普段通りの寝顔のまま
私の好きな星空へ旅立ちました。
小さなペットショップで出会った白菜。
白菜は子猫の時に事故に遭い
右の前足がない子だったので、
なかなか受け取り手が見つからず
安くても売れないと
壊れ物のような扱いを受けていた子でした。
他の猫ちゃんと群れることもなく
独りぼっちで自信がなさそうで
何かに怯えていたのを覚えています。
どこか私の幼少期に似たようなその姿に
切なさや怒りみたいなものを抱いて
私はそんな価値を決める大人たちが許せなくて
笑いながら違う猫を勧めてきた人間も許せなくて
その日に白菜を引き取る手続きをしました。
白菜は私のことをよく見ていてくれて
難聴であることを理解していたのか
玄関のポストに何かが入ると
顔を擦って知らせてくれたり
小さな音も教えてくれたりしました。
ご飯は左の前足に負荷がかかって
上手く食べられなかったので
離乳食を与える子どものように
食事を与えたり
白菜はよくルンバに乗って移動していたり
私のお腹の中で眠ったり
世話の焼ける者同士の生活は
とても奇妙で面白いものでした。
そんな生活から
私は小さな音を拾えない無音の生活に
戻ってしまって
思うように絵が描けなくて
思うように話せなくて
思うように生きられないでいます。
……
涙を止められないし
眠れないし
どうしたらいいか分からないでいます。
しばらくの間、前を向けるまで
皆さまのnoteに栞を挟ませてください。
この涙を拭えたら
続きから読ませていただきますので…
またここに戻ってこられるまで
変わらずそのままで待っていてもらえたら
嬉しいです。
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しばらくこのまま泣かせてください。