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【エッセイ】無用の不安をテッテ―的に倒す

 フリーランス三年目が終わろうとしている。初年度から頂いたご祝儀お仕事的なものがバッタバタと終わっていき、新しい仕事やクライアントを探さないとと。人生の不安は妄想するところから始まるから、妄想を辞めねばと相成る。

妄想?もう少し踏み込めば、無用の不安、というべきか。仕事が天に召されても、次の仕事が来るかもしれない。

いやいや、宝くじや莫大な遺産を手にするかもだし、書いている小説が認められて書籍化されて印税生活かもしれない。

ではあるが、宝くじやら小説やらは、ほとんど起こりそうにもない。宝くじはとんと買ってないし、小説は書くもののチマチマしたWEB関連で簡単に応募できるような賞にしか出していない。今年は、未発表の公募にも出さないとだが、これこそ宝くじみたいなものである。

僕は昨年から小説を書き始めた。身の回りにありそうなことに、絶対なさそうなことをひと匙ぶっかけるような仕上がり。ギミックに多いのが、死神・勇者・タイムリープ・悪魔・殺人鬼といったところ。殺人鬼以外はまぁ出会う確率は0だ。

という点で、殺人鬼対策と称して、フィクションについて申し送りをしておかないとと相成った。フィクション申し送りとは、
※掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

というもの。いならないかなーと思う。だって、殺人鬼はそもそも僕の小説なんか読まないし、殺人鬼以外も僕の小説は読んでいない。ほとんど誰も読んでいないモノに対して、免責をいれるというのは「無用の不安」ではなかろうか。

たとえば、「カクヨム」に連載している
いつも長さのわからない「R」を求めよ というファンタジーものは
5話連載してこんな調子。トータルPVが6。お気に入り2・いいね1。
無風ではなく、無酸素。真空状態である。

ちなみに「小説家になろう」では

いつも長さのわからない「R」を求めよ
の1週間のアクセスはこんなもんだ。

左は5作の累計・右の棒グラフは一週間のPV

「カクヨム」「小説家になろう」どっちにしても、さほど読まれていないということ。「小説家になろう」では以下のような免責が自動で表示されるものの「カクヨム」には未表示のため、手動で打ち込むこととなったのだ。

【勇者の魂が入り込んだ弱戦士ライオット。勇者を殺した犯人を捜す物語】
魔王が滅ぼされた世界。
東の国の勇者が死んだ。死因は不明だった。
魔王の魔力の庇護がなく弱体化した魔物たち。
そんな魔物を狩る弱小パーティーがいた。
僧侶セイレン率いるこのパーティーに所属する戦士ライオット・ウェルは戦闘でマヌケな不慮の死を遂げる。
禁呪とされる蘇生魔法エイム・リバウムによって蘇生されたライオット。蘇生時のあるミスがきっかけで、ライオットの身に死んだはずの勇者の魂が同居することに。

あらすじ:いつも長さのわからない「R」を求めよ

このストーリーラインにもフィクション申し送りをするというのは、本当に馬鹿げているかもだが、というよりも、読まれていないものに申し送るというのはまさに「無用の不安」の象徴也だ。

埋もれてしかるべき物語をせっせと書き連ねる、どこにも出口はないのだけれどひたすら書いていると、どこか避難所みたいなところぐらいにはたどり着けるかなと。とにかく、

※掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

をせっせと入力するのだった。


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