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Go To ご近所!平日篠栗泊。〜サラリーマンの平日に自由を。

平日を変えるといろんなものが変わる。
家と職場の往復だけの毎日を変える。
平日の時間割に遊びを持ち込む。
平日は仕事が全て、じゃなくなるから働き方が変わる。
休日に集中する需要が分散して観光地が変わる。
みんなで一斉に同じことをしていた観光が変わる。
サラリーマンの毎日に自由が生まれ、ジブンが変わる。

平日テント泊はいつもやってるので、
今回は、平日に宿に泊まって遊ぶのに挑戦!
そうだ、篠栗四国八十八箇所に行こう!

7月20日から21日に決行。
政府のGoToキャンペーンの前日だけどナニカ?笑

仕事は2時間休みをもらって、17時に職場を出発。
地下鉄とJR福北ゆたか線を乗り継いで。
篠栗に入ると、右手に若杉山が大きく広がる。
篠栗の街を抜けて山あいにはいり、筑前山手駅。天空の駅。
階段には子どもたちが描いた篠栗の絵。

長い階段を降りるとすぐ、札所の幟が目に入る。
山手薬師堂、篠栗四国三十三箇所 第11番。
小さな祠に、たくさんの仏さま。
往時に比べ減っているというお遍路さんだけど、
今もみんなに愛されているのが伝わってくる。
篠栗四国に来たのを実感。

少し行くと82番、鳥越観音堂。
線路をくぐり、今日泊まる、43番明石寺の宿坊、大日屋旅館。18時過ぎ。


明石寺には、大きな大きな波切不動が立っている。
本堂の裏にもたくさんの石仏が並ぶ。
篠栗四国とか国東トレイルとか、旅人を受け入れるお寺は開かれていて気持ちがいい。ヨソモノを受け入れるオープンな街が人を惹きつけるように、門徒かどうかや、信仰の有無すらも問わないオープンさが、巡礼地が人を惹きつける所以なのだろう。たくさんの人を惹きつけるモノは、その中から一定の信者を獲得していく。街もコミュニティも人もお寺も、オープンであること=自由を許容することは、なによりも強い競争力なんじゃないかな。


少し時間があるので、44番札所、大宝寺までピストンラン。
鳴淵ダムの巨大な壁を見ながら。あっという間に滝の汗。
清潔でゆったりしたお風呂に入り、部屋で夕食。開け放した窓の外は、ヒグラシの声とともに暮れていく。ビールから日本酒、そして焼酎を飲みながら、福北ゆたか線の明るい車窓が闇の中流れていくのを、ぼーっと眺める。
そして、おやすみなさい。


朝、3寺半起床。明石寺本堂と波切不動さまにご挨拶して、4時出発。
82番鳥越観音堂から、R201を渡り、少し迷ってから20番中ノ河内地蔵堂、48番中ノ河内観音堂、そして14番二の滝寺…
全部書いてるときりがないね(^_^;)

83番千手院の先から63番天狗岩、そして荒田高原までの道がとてもイイ。荒田高原には、75番善通寺という立派なお寺があるんだけど、篠栗四国の正式な75番は別の場所。もともとはこちらだったらしいけど…。霊場会の中でいろいろあったんだろうか。祈りの場所も、実際に維持していくのは人間だからね。いろいろあるんだろうな、にんげんだもの。

さらに奥の院へ続くトレイルも、入り口がわかりにくいけど、楽しい道。林道とトレイル。時間がなくて、仏岩という、いかにも行場らしいところで折り返すことにした。いつも三郡縦走して来る奥の院への篠栗側からのアプローチは、次にお預け。


下りは出勤時間を気にしつつ、時計を見ながら。
10番切幡寺とか8番金剛の滝とか、ゆっくりしたいところがたくさん。でも一番好きなのは38番の横にある、龍神の滝。札所じゃないけどね。
水の力って、すごい。水がなければ生きられないし、大きな災害も起こす。圧倒的なパワーや透明感で人を謙虚にする。世の中が全て人の思うように制御できるわけじゃないことを、滝から流れ落ちる水が無言に饒舌に語る。


しばらく気持ちよいトレイルをたどり、いくつか札所を回って、宿へ、6:30。風呂に入って、7:00から、宿の豪華な朝ごはん。幸せってこれだよね…。

7:59筑前山手駅から、JRで出勤。非日常から日常への旅。いつもの職場で、いつもの挨拶。いつもの職場の日常。でも、少し風景が違う気がするよ。社会の歯車の日常にジブンの力で自由な16時間を押し込んだ。

ボクは自由なんだ、って、解ったんだと思う。

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