天狗と行者の間
山で修行する。
自分が強くなるため。人を助けるため。
でもいつか、験比べなどと言って、自分の能力を誇るようになる。人と違うことができることを持って、他人の尊敬を得ようとする。
それは天狗道。
心を鍛え清浄にしようとして、人より清浄であるということに囚われて縛られて、どんどん清浄から離れていく。
懺悔懺悔六根清浄。
修験道が落ちた陥穽。
一人山に籠らず群れ集ったこと。
坊を連ねて上下関係を作ったこと。
幕府の統制の下に入ったこと。
わかりやすい衣装で力を誇ったこと。
懺悔懺悔六根清浄。
行者は人を助けられるのか?
人は人を救えない。
ただ祈るのみ。
山に入り生まれ直しエネルギーを得る。
そのエネルギーで働くことで自分を助ける。
山のおかげで生きることができる。
感謝してできることをする。
そしてそれが誰かのためにもなれば。
懺悔懺悔六根清浄。
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